- 2009年1月7日
稲垣吾郎さんは、フジテレビ系列にて毎週火曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『ハングリー!』に麻生時男 役で出演しました。
一昨日は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
山手英介(向井理さん)は、麻生時男(稲垣吾郎さん)の指示でフランスに旅立つ前の2週間、高級フレンチ店『ガステレア』で勉強することになる。
そんな中、英介は、住吉賢太(塚本高史さん)と藤沢剛(川畑要さん)が職場に馴染めずに麻生から紹介された仕事を早くも辞めていたことを知る。2年後にまた2人と一緒に店を始められると思ってフランス行きを決意した英介は、目標を失ってどうしたらいいか悩む。
英介たちが自分たちの店があった倉庫を訪れて懐かしんでいたところ、倉庫の大家である金沢亜矢子(矢田亜希子さん)の夫・史雄(梶原善さん)がやって来る。史雄と亜矢子はまだ正式には離婚していないとのこと。離婚したくない史雄は、かつて英介の母の店『ル・プティシュ』のテリーヌを亜矢子と一緒に食べたことがあり、亜矢子がそれを食べればその頃と同じ前向きな気持ちになり、離婚せずにやり直せるかもしれないので、その味を再現してほしいと依頼してくる。
英介は『ル・プティシュ』そっくりの味を再現することができたが、亜矢子の気持ちを動かすことはできなかった。店をやらせてほしいと頭を下げる英介たちに、亜矢子は、ジュエリーデザイナーだった自分と同じで代わりはいくらでもいて、英介たちの店も誰も待ってやしないと言い放つ。ところが、亜矢子が倉庫の外に出ると、大楠千絵(瀧本美織さん)の呼びかけで店の常連客だった人たちが食事をしに大勢集まっていた。その光景に驚く亜矢子は、夫・史雄にも説得され、自分のことを待ってくれている人たちのためにもジュエリーデザイナーに復帰し、史雄ともやり直すことに決めた。
幼少時にネグレクトを受けた経験を持つ麻生は、英介と一緒に“食”で日本を変えたいと本気で思っていた。そんな麻生に英介は土下座をして、倉庫で店を続けたいことを打ち明ける。麻生の考えに理解を示しつつも、「とりあえず今は、そばにいる腹減っている奴にうまいもん出すことの方が大事だ。子どもでも老人でも、喧嘩中のカップルでも仲いい家族でも、美食家でも味音痴でも、とにかくあの店に来るどんなに腹減っている奴にでも、料理を食ってもらいてえんだよ」と主張する英介。結局2人は袂を分かつこととなった。「あんな店潰してやる」と言う麻生に、英介は嬉しそうに「あんたにそう言われると、俺のハングリー精神がどんどんかき立てられるんだよ」と答える。それから英介は麻生に感謝の言葉を述べ、それに対し麻生はもうかかわりたくないから店の名前を返すと言って英介を追い出した。
こうして、倉庫立ち退きもフランス行きの件も解決し、英介は再び賢太と剛と倉庫で店を続けることになった。メジャーデビューが来年まで延期になった平塚拓(三浦翔平さん)もバイトをしてやってもいいと言ってやって来た。娘と福岡で暮らしているはずの海老名睦子(片桐はいりさん)も雇ってほしいとやって来た。娘は高校3年生で、地元ではなく東京の大学に進学したいからやっぱり東京で働いてほしいと言われたとのこと。麻生に返してもらった『ル・プティシュ』という店の名前だが、自分たちの店には可愛らしすぎると判断した英介は、新しく店の名前を考えた。それは『HUNGRY(ハングリー)』だった。
千絵はまだ英介のことをあきらめきれていないことを拓に打ち明ける。拓は自分も全然あきらめる気なんてないと言い、お互い片思い頑張ろうと額にキスをした。そんな積極的な拓に触発されて、店が停電になった隙に千絵は英介へのキスを試みるが、パンで防がれてしまう。英介は「色気づくには100年早いんだよ。俺がこれからおまえにもっといかした、もっとうまいもん作ってやる。だからそれ食って、いつかもっともっといい女になれ」と千絵に言う。それを見て、英介の恋人・橘まりあ(国仲涼子さん)は、「全く、油断も隙もないじゃない」とつぶやいて微笑む。千絵はパンをかじって「よーし、いい女になってやる!」と奮起。店内では、客がおいしい料理や英介の父・太朗(大杉漣さん)の手品を楽しんだりして大盛り上がり。そんな様子を眺めながら、英介は笑顔で料理を作るのだった…。
最後になんだかんだ言いつつも、密かに英介の店を偵察していた麻生が面白かったです。麻生も千絵同様、英介に胃袋をつかまれてしまったというわけですね。
恋愛をはじめ、いろいろと描写が中途半端な気もしましたが、わざと想像の余地を残したということなのかもしれません。楽しい雰囲気のドラマでした。