- 2009年10月23日
映画『銀魂』は、集英社『週刊少年ジャンプ』にて連載中の空知英秋さんによる同名漫画を、テレビドラマ“勇者ヨシヒコシリーズ”などの福田雄一監督が実写映画化した作品です。
小栗旬さんは、主人公・坂田銀時 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
宇宙からやって来た天人(=あまんと)の台頭と廃刀令により、侍が衰退した江戸時代末期。街にはビルが建ち並び、空には宇宙船が飛び交うカオスな江戸に、一人の風変わりな侍がいた。それは坂田銀時(小栗旬さん)だ。かつて“白夜叉”と呼ばれ、攘夷戦争で天人に恐れられるほどの剣の達人だった。しかし、今は腰の刀を木刀に持ち替え、便利屋「万事屋(よろずや)銀ちゃん」を営みながら基本ダラダラした生活を送っている。共に働くのは、剣術道場の跡取り息子・志村新八(菅田将暉さん)と、戦闘種族である夜兎族の少女・神楽(橋本環奈さん)である。
ある日、銀時のかつての同志であるヅラこと桂小太郎(岡田将生さん)が消息不明になる。桂のペット兼相棒である謎の宇宙生物エリザベスは、桂が巷で話題の辻斬りに襲われたのではないかと心配して万事屋を訪れ、新八と神楽が調査に乗り出す。
一方、銀時は、鍛冶屋の村田鉄矢(安田顕さん)に呼び出され、鉄矢自身の打った刀“紅桜”の行方を捜してほしいと依頼されるのだった…。
辻斬り事件には、妖刀とも呼ばれる“紅桜”が関係していることがわかり、さらに事件の裏には、銀時のかつてのもう一人の同志・高杉晋助(堂本剛さん)の陰がありました。国を揺るがすほどの壮大な陰謀に、銀時たちは巻き込まれていきます。
万事屋の3人はもちろんのこと、新八の姉でおしとやかな町娘に見えますが、凶暴な一面もある妙(長澤まさみさん)。真選組を率いる局長で男気溢れる好漢ですが、驚異的な天然ボケ&惚れた妙のストーカーと化しているゴリラこと近藤勲(中村勘九郎さん)。真選組・鬼の副長でクールで頭も切れるが、重度のマヨラーの土方十四郎(柳楽優弥さん)。真選組・一番隊隊長で戦闘力はピカイチで美少年なものの、中身は超絶腹黒の毒舌ドSの沖田総悟(吉沢亮さん)。常に大声でしゃべり、人の話は全く聞かない村田鉄矢。鉄矢の妹で同じく人の話を聞かない節がある鉄子(早見あかりさん)。高杉率いる鬼兵隊の問題児で、盲目なものの対象を光で感知する“人斬り似蔵”こと岡田似蔵(新井浩文さん)。鬼兵隊随一の策略家ですが、剣術はからっきしだめで自称・フェミニストの武市変平太(佐藤二朗さん)。鬼兵隊の紅一点で気性が激しく、二丁拳銃の使い手で“紅い弾丸”と呼ばれる来島また子(菜々緒さん)。鬼兵隊を復活させて大規模なクーデターを画策し、幕府の転覆を企んでいる高杉。江戸一と言われる凄腕カラクリ技術者で、商標侵害ギリギリの危険なブツも作る平賀源外(ムロツヨシさん)など、個性的なキャラクターが多数登場するのも見どころでしょう。ちなみにエリザベスの声は山田孝之さんが担当しています。
笑いあり、アクションあり、パロディあり、少しの感動ありのSF時代劇コメディで、単純に面白かったです。パロディで特に個人的にツボにはまったのは、詳細は避けますが、POISONならぬパッション、COUNT DOWN TV、まーきのっ、シャアザク、ナウシカなどです。