デッドプール2 (ジョシュ・ブローリン)

joshbrolin

映画『デッドプール2』(Deadpool 2)は、マーベル・コミックに登場する同名キャラクターを実写映画化した『デッドプール』の続編です。
ジョシュ・ブローリンはケーブル役で出演しています。
一昨日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
末期がん治療のために人体実験の被験者となって全身が焼けただれたような外見になったが驚異的な治癒能力を手に入れた元特殊部隊員ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)。彼は恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と仲良く暮らしながら、デッドプールとして悪人を殺して稼いでいる。そんなある日、悪人に住処を襲撃され、ウェイドを絶望のどん底に突き落とす出来事が起きる。
落ち込むウェイドは、元ルームメイトで盲目の老婆ブラインド・アル(レスリー・アガムズ)から、「死にかけの時ほど生きていることを実感できる」というアドバイスをもらってそれを実践しようとする。しかしウェイドは、不死身の肉体であるがゆえに死ねず、幻のヴァネッサには「心が正しい場所にいない」と言われてしまう。
思い悩むウェイドは、ミュータントのコロッサスに会い、以前より勧誘を受けていた“X-MEN”のメンバーに見習いとして入ることとなる。その矢先、ミュータントの児童養護施設の前で少年が炎を放って暴れるという事件が起きる。コロッサスたちと共に現場に駆けつけたウェイドは、その少年ラッセル・コリンズ(ジュリアン・デニソン)の説得に当たる。ところが、ラッセルが施設の職員たちに虐待されていると分かるや否や暴走するウェイド。その結果、ラッセルとウェイドは逮捕されてミュータントの刑務所に収監されてしまう。
そんな中、機械の腕を持つ戦士ケーブル(ジョシュ・ブローリン)が、ある目的を果たすために未来からやって来るのだった…。
今回“俺ちゃん”ことデッドプールは、強敵に対抗すべくヒーローチーム(?)“Xフォース”を結成しました。強運だけが武器というミュータントとしては微妙なドミノ(ザジー・ビーツ)や、仕事欲しさで応募したと言う単なる一般人のピーター(ロブ・ディレイニー)などがいい味を出していました。終始透明化していたバニッシャーを演じているのがブラッド・ピットだったのは驚きました。
何かとウェイドのことをよく分かっている親友のウィーゼル(T・J・ミラー)や、デッドプールに憧れてて自称・勇気が武器のタクシー運転手ドーピンダー(カラン・ソーニ)も前作同様いい味を出していましたし、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)の恋人として新登場したユキオ(忽那汐里さん)も、出番こそ少なかったもののキュートで印象的でした。
デッドプールの暴走発言や悪ノリ、有名映画のパロディも健在で痛快でした。個人的にツボだったのは、やはりX-MENシリーズに対するいじりです。特にウルヴァリン関連が印象深かったですし、Xマンションで一瞬だけですがX-MENのメンバーたちが登場したのも嬉しかったです。マーベルはもちろんのことDCコミックスのネタもあったり、下半身が赤ん坊の裸状態での『氷の微笑』ごっこ、ウェイド演じるライアン・レイノルズの出演作品にまつわるネタなども面白かったです。
アクションも見応えがありました。デッドプールの身体能力が堪能できる格闘シーンはもちろんのこと、バリア発生装置を駆使するケーブルの戦いぶり、意外と活躍するドミノの護送車絡みのアクション、ジャガーノートの怪力ぶりなど見どころが満載でした。
単なるおふざけで終わらず、テーマがしっかりしていることにも感心しました。デッドプールがラッセルに言った「家族は厄介なものじゃない。必ず居場所は見つかる」という言葉も印象的でした。そしてデッドプールが本作を“ファミリー映画”だと結論付け、誰にも仲間が必要だと言うところもよかったです。