X-MEN: フューチャー&パスト (ヒュー・ジャックマン)

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映画『X-MEN:フューチャー&パスト』(X-Men: Days of Future Past)は、『X-メン』(2000年)、『X-MEN2』(2003年)と同じブライアン・シンガーが監督を務めています。
ヒュー・ジャックマンは、ウルヴァリンことローガン役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
2023年、バイオメカニカル・ロボット“センチネル”によって、地球は壊滅の危機に瀕していた。そもそもセンチネルの標的はミュータントであったが、やがてミュータントを生む人間にまで対象が広がってしまい、今や人類そのものを滅ぼそうとしているのだ。
物体をすり抜ける能力を持つキティ・プライド(エレン・ペイジ)は、魂を過去に送り込むという新たな能力を発現させていて、ブリンク(ファン・ビンビン)やビショップ(オマール・シー)たち数名のミュータントと共に、度重なるセンチネルの攻撃を逃れて生き残っていた。
一方、プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)は宿敵のマグニートー(イアン・マッケラン)と手を組み、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)、ストーム(ハル・ベリー)たちと行動を共にしていた。
中国で合流したキティとプロフェッサーXたちは、ある作戦について話し合う。それは、キティの能力を使ってウルヴァリンの魂を1973年へ送り込み、当時のミスティーク(ジェニファー・ローレンス)によるボリバー・トラスク(ピーター・ディンクレイジ)の暗殺を食い止めるというものだ。軍事科学者でトラスク・インダストリーズの社長であるトラスクは、ミュータントたちが人類すべてを征服する存在になると考え、ミュータントたちを抹殺するロボット“センチネル”を開発し、それを国を挙げて推進する計画を政府に進言していた。あまり政府に相手にされていなかったトラスクだが、皮肉にも彼自身の暗殺によりセンチネル計画の必要性を政府が認識するに至り、暗殺の際に捕らえられたミスティークのDNAが組み込まれることによって変身能力を発展させた無敵ともいえるセンチネルが完成してしまったのだ。ウルヴァリンが抜擢された理由は、遠い過去への時間移動は精神の破壊が伴うため、治癒能力のある彼なら耐えられると判断されたからだ。
かくしてウルヴァリンはキティの能力により1973年の自分自身の肉体へ憑依して目覚める。そして、プロフェッサーXとマグニートーから授かった助言に従って当時のプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)とマグニートーことエリック・レーンシャー(マイケル・ファスベンダー)に会って、事情を説明して協力を仰ぐのだった…。

本作は、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』及び『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』両方の続編にあたります。『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』のエピソードにも少し触れられていました。
X-MENのオールスターチームが集結し、シリーズファンとしては感動的でした。また、ミュータントを嫌う軍人のウィリアム・ストライカーも登場していて、ウルヴァリンとの関わりを考えるとなかなか興味深かったです。
ウルヴァリンが1973年に戻ったシーンでは、街並みや車がきちんと当時の雰囲気で再現されていましたし、ホワイトハウスのシーンはセットもさることながらエキストラの数も凄かったです。
『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』では、チャールズとエリックの友情と袂を分かつエピソードが描かれていましたが、本作ではさらに掘り下げられて敵対するようになるところが描かれていました。ベトナム戦争やケネディ大統領暗殺事件が絡んでいて、これまた興味深かったです。
いつもは勝手気ままな行動でプロフェッサーXたちの手を焼かせているウルヴァリンですが、本作の1973年では逆に若きプロフェッサーXやマグニートーに手を焼きます。ウルヴァリンは自身が昔、プロフェッサーXに導いてもらったように今度は自分が若きプロフェッサーXを導こうとしますが、なかなかうまくいきません。そこでウルヴァリンが取ったある行動により、過去と未来のプロフェッサーXが時空を超えた対面を果たします。その時に未来のプロフェッサーXが語った言葉が印象的でした。苦しみは君を強くすると説き、苦しみに負けず耐えるという能力を“希望”と呼び、誰かがつまずいても道が途絶えても希望は絶たれていないと諭したのです。
もちろんアクションも見どころの1つでしょう。未来と過去とで雰囲気の異なるバトルが展開されていました。未来では、圧倒的強さを誇るセンチネルを相手にミュータントたちがそれぞれに能力を発揮して抵抗するシーンが見応えありました。過去では、特に初登場のクイックシルバー(エヴァン・ピーターズ)がみせるアクションシーンが印象的でした。スローモーション映像が駆使されていて、ユーモアがありながらも華麗で美しかったです。ちなみに原作のコミック作品ではクイックシルバーはマグニートーの息子という設定になっています。本作の映画では親子対面という描かれ方はしていませんが、それを匂わせる会話があったので、ご存知の方はニヤリとしたことでしょう。
本作は、悪く言えばこれまで積み上げてきたシリーズの設定を白紙に戻したということになりますが、シリーズを重ねることで生じていた設定の矛盾や複雑さをリセットして1つにまとめたという見方もできます。強引な面があるものの個人的には今後の展開の可能性が広がってよかったと思います。続編製作もすでに決定していて、2016年公開予定でタイトルは『X-Men: Apocalypse』とのことです。本作のエンドクレジット後のいわゆるオマケ映像では、エン・サバ・ヌール(ブレンダン・ペダー)が登場し、サイコキネシスを使って巨大ピラミッドを建造していました。これは次回作につながる布石なのでしょうか。少々気の早い話ですが、今から楽しみです。

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