X-MEN:ダーク・フェニックス (ソフィー・ターナー)

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映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』(Dark Phoenix)は、映画『X-MEN』シリーズとしてはスピンオフを除いて第7弾となる作品で、『X-MEN:アポカリプス』の続編です。
監督は同シリーズの製作や脚本などに携わってきたサイモン・キンバーグが務めています。
ソフィー・ターナーはダーク・フェニックスことジーン・グレイ役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。以下ネタバレ注意です。
物語は1975年、ジーン・グレイの幼少期から始まります。その時に起きた出来事がきっかけで、ジーンとプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(ジェームズ・マカヴォイ)は出会います。
それから時は経ち1992年。特殊な能力を持つミュータントで構成されたX-MENの若きヒーローたちは、NASA乗組員救出の宇宙ミッションにあたることとなります。しかしその最中に事故が発生し、ジーン(ソフィー・ターナー)は謎の熱放射を浴びてしまい、心の闇に潜んでいた彼女のもう一つの人格“ダーク・フェニックス”を覚醒させてしまいました。既存のテレパシーやサイコキネシスのパワーが大幅に増幅して巨大なパワーを持つこととなったのです。
ジーンは自身でもそのパワーと心を制御することができなくなってしまって暴走し、仲間内に犠牲者をもたらしてしまいました。やがてマグニートことエリック・レーンシャー(マイケル・ファスベンダー)陣営や人間からも敵視されるようになるジーン。さらにジーンのパワーをあることに悪用しようと企むヴーク(ジェシカ・チャステイン)陣営も現れて、地球上の生命体が全滅しかねない危機が訪れます。
宇宙での乗組員救出劇や列車での様々な能力が入り乱れるバトルなど、息つく間もないアクションの連続で見応えがありました。ジーンやエリックの能力のアクションはもちろんのこと、特にナイトクローラーことカート・ワグナー(コディ・スミット=マクフィー)のテレポート能力も堪能できてよかったです。
ジーンの葛藤に触れると同時に、X-MENそのものが抱える内情も浮き彫りにしていました。チャールズとミスティークことレイヴン・ダークホルム(ジェニファー・ローレンス)、ビーストことハンク・マッコイ(ニコラス・ホルト)の関係性、ジーンとサイクロップスことスコット・サマーズ(タイ・シェリダン)の関係性、エリックとレイヴン、ジーンの関係性、そしてチャールズとジーンとジーンの父親にまつわる隠し事など、もっと深く掘り下げてほしい部分もありましたが興味深かったです。時間の都合上仕方がなかったのかもしれませんが、エリックとクイックシルバーことピーター・マキシモフ(エヴァン・ピーターズ)の親子関係に今回触れていなかったのは残念でした。
本シリーズを手がける20世紀フォックスが、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって買収された関係もあり、現行体制での『X-MEN』シリーズは最後となるようで寂しいです。どのような形になるのか分かりませんが『X-MEN』シリーズはきっと復活してくれることでしょう。