コンフィデンスマンJP プリンセス編 (長澤まさみさん)

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映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』は、2018年にフジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『コンフィデンスマンJP』の劇場版シリーズ第2弾です。ドラマシリーズ、前作『ロマンス編』と同じく田中亮監督がメガホンを取り、古沢良太さんが脚本を務めています。
長澤まさみさんはダー子 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。以下ネタバレ注意です。
舞台はマレーシアのランカウイ島。その島に住む、世界屈指の大富豪として知られるフウ家の当主レイモンド・フウ(北大路欣也さん)が亡くなったところから物語は始まります。彼の子どもたちのブリジット(ビビアン・スーさん)、クリストファー(古川雄大さん)、アンドリュー(白濱亜嵐さん)が遺産をめぐってにらみ合いますが、執事トニー・ティン(柴田恭兵さん)が見守る中、遺言として発表された相続人は、所在のわからない隠し子のミシェルでした。そこに目を付けて、信用詐欺師(=コンフィデンスマン)のダー子(長澤まさみさん)、ボクちゃん(東出昌大さん)、リチャード(小日向文世さん)が動き出します。一方、日本のコッドファーザーと呼ばれるマフィアのボス赤星栄介(江口洋介さん)もフウ家の動向に関心を寄せるのでした…。
ゲストの豪華さ、物語のスケール感など、前作よりもさらにスケールアップしていて見応えありました。ドラマシリーズや『ロマンス編』から引き続き登場したお馴染みの面々はもちろんのこと、本作で新たに登場した、身寄りのない内気な少女コックリ(関水渚さん)、執事トニーやフウ3姉弟、ホテルの支配人(滝藤賢一さん)などもいい味を出していました。『ドラゴン桜』などの小ネタや五十嵐(小手伸也さん)と元某国大統領夫人(デヴィ・スカルノさん)の関係性なども面白かったです。
冒頭で紹介されたのは、米文豪アーネスト・ヘミングウェイの名言「他人より優れていることが高貴なのではない。本当の高貴とは過去の自分自身より優れていることにある」です。本作では“本当の高貴とは何か”といったことも考えさせられました。ダー子の「本物も偽物もない。信じればそれが真実」、「私たちは何にでもなれる。なりたいと思ったものになれる」といった言葉も印象的でした。そして、ダー子の母性や愛情も感じられて心が温かくなりました。

ジェシー役の三浦春馬さんのご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

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