薔薇のない花屋 (釈由美子さん)

shaku
釈由美子さんは、毎週月曜夜9時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『薔薇のない花屋』に小野優貴 役で出演しています。
昨日は第10話が放送されました。
●あらすじと感想
白戸美桜(竹内結子さん)は神山舜(玉山鉄二さん)に全ての事実を話す。自分が安西輝夫院長(三浦友和さん)に利用されて汐見英治(香取慎吾さん)を騙したこと。そして、英治が店だけではなく雫(八木優希さん)までも手放すはめになったこと。舜は、瑠璃(本仮屋ユイカさん)の子ども・雫の存在を知って驚き憤慨した様子だ。
一方、英治は、四条健吾(寺島進さん)、小野優貴先生(釈由美子さん)、菱田桂子(池内淳子さん)に雫の父親のことを知っていることを打ち明けられる。そして3人は、雫本人にはそのことを絶対話さないと誓うのだが、英治は実は雫に話すつもりでそのタイミングを見計らっていたことを打ち明ける。
美桜は、工藤直哉(松田翔太さん)に、舜は、英治にそれぞれ安西院長がすでに瑠璃の恋人が舜であったことを知ってしまった事実を聞かされ驚く。
四条が英治の金を取り戻したことにより、再び闇金業者に追い込みをかけられる直哉。友人とおぼしき大学の同級生たちに金を借りようと電話をかけるが全く相手にされない。観念した直哉は最後に英治に謝罪の電話をかける。様子が変だと思い状況を察知した英治は、四条の「お人よしも度が過ぎると病気だな」という言葉を尻目に、四条に取り戻してもらった金を手に直哉のもとへ行き、その金で傷だらけの直哉を救い出す。
優貴先生は、英治と舜が施設にいた頃のある出来事を舜から聞き出す。それは、裕福な家のパン屋に英治がもらわれるはずだったのを、舜の頼みを聞いて引き取られる日に英治が暴れて、パン屋の奥さんに諦めさせ、代わりに舜が引き取られたことだ。そのことを優貴先生が英治に話すと、英治は恩に着せるつもりじゃなかったと言い、パン屋の奥さんに自分が選ばれただけでお腹いっぱいになったこと、舜がパン屋の奥さんに気に入られようと努力していたことを知っていたから、後ろめたかったのだということを話す。そして、英治は、舜が感受性の強いデリケートな人間だということを明かし、心にトゲを生やしたまま傷つけられる前に傷つけるという風にしか生きていけないんだと言う。
病院では、美桜の父・平川辰巳(尾藤イサオさん)の手術の時を迎えていた。安西院長は、瑠璃の恋人が舜であったことを知ったにもかかわらず執刀を変えることはなかった。安西院長は、舜のことを若いが技術は確かで現段階では自分よりも上だと言って辰巳を安心させる。しかし、舜は、安西院長にある条件を提示する。それは、相当難しく最悪の事態も考えられるこの手術で、仮にダメだった場合、安西院長の自分への恨みから医療ミスをでっち上げることも考えられるから、瑠璃のことは忘れてくださいとのこと。瑠璃が死んだのは事故のようなものだと力説し、愛の存在そのものを否定する。それに激怒した安西院長は舜に病院を出て行くように命じ、結局、安西院長が執刀することになる。
手術は難航。恐れていた通り、安西院長の手の震えが発生してしまったのだ。美桜は泣きながら英治に電話をして救いを求める。状況を知った英治は、舜を必ず病院に連れて行くと約束して、舜のもとへと行く。英治が舜に頼んでも、舜は、生き方は変えられないと言って聞こうとしない。「俺にどうしろって言うんだよ」とすがる英治に、舜は、雫に電話をして本当の父親じゃないと告白してみろと言う。そんなことは無理だと思い、舜は立ち去ろうとするが、英治は携帯を取り出して、ためらいながらも雫に電話をかける。「雫、これから話すことをきちんと聞いてほしい…」

舜に家族を作ってあげたかったのは、瑠璃だけではなく、英治の思いでもあったようです。瑠璃が一人で子どもを産んで待っていたら、舜は瑠璃のことを信じて、本当の愛というものを知ったかもしれない…英治が瑠璃に舜の別れ話を伝えることができなかったのは、単に自分が瑠璃のことを好きだったという理由だけではなく、舜の為を思ってそんな望みを持っていたからなのかもしれません。
「誰かに擦り寄ったり、利用されたりは絶対にしない。俺はそうやって生きてきたし、これからもそうなんだ」という舜のセリフは、前回の「俺たちがトゲの生えた薔薇だから、自分を売り物にはしない」という言葉と通ずるものがありますね。舜はそうやって、心にトゲを生やしたまま、傷つけられる前に傷つけるという風に生きてきました。舜の知る昔の英治もそうであったかどうかは定かではありませんが、少なくとも今の英治は違います。あの時の2人の合い言葉のような「俺たちが信じているのは、世界で俺たちだけ」というわけではなく、英治には信じられる人、また信じてくれる人が大勢いるのです。
「裏切られたとしても、俺はまた信じる。その方が幸せになれる」と言う英治は、まさに美桜が言うところの「陽射しを向いて生きている」からこその考え方でしょう。一方、光を目指して生きているはずの舜は、周りを蹴落として階段を上がっているつもりが、実は自分の方が暗闇に落ちて迷い込んでいるといった感じでしょうか。
次回はいよいよ最終話。救いのある結末を期待しています。

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