TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ (神木隆之介さん)

kamiki10
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は、『少年メリケンサック』、『中学生円山』などの宮藤官九郎さんが監督・脚本を務めた作品です。
神木隆之介さんは大助 役で出演しています。
一昨日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
17歳の高校生・大助(神木隆之介さん)は、同じクラスのひろ美(森川葵さん)に想いを寄せている。修学旅行のバスでひろ美の隣の席をゲットしたのもつかの間、不慮の事故に遭う。バスはガードレールを突き破って谷底に落ちた。
大助が目覚めると、目の前には地獄専属ロックバンド・地獄図<ヘルズ>を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也さん)の姿があった。状況が飲み込めない大助に、地獄農業高校の軽音楽部顧問でもあるキラーKは、ここが地獄で大助が死んだことを説明。他の同級生は見当たらず自分だけで、しかもまだキスもしてないのに死んでしまったことに納得がいかない大助は、鬼たちに現世によみがえる方法を尋ねる。
現世に戻る方法は主に2つあった。1つは、毎週金曜にある、えんま校長(古田新太さん)の裁きだ。ただし人間に転生できるとは限らないし、7回の転生後に地獄に落ちたら鬼になり、二度と地獄からは出られない。もう1つは、えんま校長の前で開催される地獄ロックバトルロイヤル、通称“ジゴロック”で勝つことだ。キラーKは後者を勧めるが、大助は前者の方法で転生を目指す。
地獄農業高校で農業に励んでえんま校長にアピールする大助だが、一向に人間への転生は認められない。そんな中、キラーKの現世での過去の出来事を知り、さらに彼のある歌を聴いて感銘を受けた大助は、新しい目標ができて考えを改める。そしてジゴロックで優勝してその目的を果たすために、キラーKによる文字通りの地獄の特訓でギターの腕を磨くのだった…。

大助は生前、自殺して亡くなった作家・太宰治のことが好きなひろ美の気を引くために、SNSで「死ぬ」「死にたい」「テスト最悪もう死ぬ」とつぶやき、軽音楽部で「スーサイド(=自殺)」という曲まで演奏していました。どうやらそれが原因で、地獄で最も重い罪“自殺”と判断されて地獄行きになってしまったようです。
えんま校長の裁きには、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道という“六道”と呼ばれる6つの道があります。でも大助は畜生道ばかり下され、インコ・ザリガニ・アシカ・イヌ・カマキリなどの生き物として現世によみがえります。毎回転生する場所が大助、そしてキラーKの所縁のある場所のトイレで、しかも地獄と現世には時差があることから、大助が転生するたびに現世が様変わりしていて面白かったです。ちなみに地獄での1週間は現世では10年とのことです。
地獄の過酷な拷問にへこたれず精神的にも超タフな大助、ロック好きで実は大助と現世で因縁があったキラーK、チンピラで現世では前科6犯だった緑鬼のCOZY(桐谷健太さん)、童貞の大助に興味があって現世では車上荒らしの常習犯だった鬼の邪子(清野菜名さん)、ヘルズと敵対するガールズバンド・デビルハラスメントのボーカル&ギター&ダンサーで現世では大助と同じクラスで彼に想いを寄せていた和田じゅん子(皆川猿時さん)、クールながらドスケベで大助と同じクラスだった松浦(古舘寛治さん)、大助に裁きを与える立場だが気分次第でかなり適当なえんま校長など、個性豊かな登場人物が物語を盛り立てていました。
ジゴロックでのCharと野村義男さんのギター対決、そこへ乱入するゴンゾーのお馴染みのタンバリン芸、終盤のジゴロックでのマーティ・フリードマンとROLLYとのツインギターも楽しかったです。
キラーK(現世:近藤)が劇中で歌う「あなたがいれば そこは天国/あなたがいない そこは地獄/あなたがいれば 地獄も天国/あなたがいない 天国は地獄」という歌詞も印象的でした。
私のようにいわゆる“クドカンワールド”が好きな人であれば、大いに楽しめる作品だと思います。