ROOKIES-ルーキーズ- (城田優さん)

shirotayu

城田優さんは、毎週土曜夜8時TBS系列にて放送されている連続ドラマ『ROOKIES(ルーキーズ)』に新庄慶 役で出演しています。
先週は第5話が放送されました。
●第4話・第5話のあらすじと感想
【第4話】
部員が9人集まった野球部は、試合に向けて練習を開始。しかし、キャッチャーの若菜智哉(高岡蒼甫さん)はポジションに慣れず四苦八苦する。桧山清起(川村陽介さん)に馬鹿にされた若菜は激怒し、練習に顔を出さなくなってしまう。
一方、川藤幸一(佐藤隆太さん)からキャプテンに任命された御子柴徹(小出恵介さん)は張り切るが、キャプテンとしての役割を果たすことができない。しかも中学時代の後輩で練習試合の相手である用賀第一高校1年生に遭遇し、馬鹿にされる始末。
キャプテンである御子柴の提案で、練習試合のためにもケンカを一切禁止したはずなのに、若菜の顔には新たなる傷が…。それを見た御子柴は若菜を責め、「やる気がないならもう野球部をやめてくれ。若菜のせいでチームがバラバラになるだけだ!」と言い放つ。それを聞いた安仁屋恵壹(市原隼人さん)は、御子柴を殴りつけ、「おまえがいるからまたみんな集まったんだろう。本気でキャプテンをやる気あるのかよ」と叱る。
放課後、すっかり自信をなくした御子柴はキャプテンの辞退を川藤に申し出る。川藤はそんな御子柴を校舎裏に案内する。そこには秘密の特訓をしていた若菜と、それを発見し手伝っている桧山。その様子を見ている安仁屋がいた。そう、若菜の顔の傷は秘密の特訓によるものだったのだ。「試合の前にケンカなんかするかよ。もったいない。今はもうこれしかないって感じだ。やめろって言われてもやめないからな」と言う若菜の前で涙する御子柴だった。
そして、秘密特訓の甲斐あって、安仁屋の球がキャッチできるようになった若菜。川藤もまた、普通にノックができるようになっていた。川藤もバッティングセンターに通い、秘密の特訓をしていたのだ。
川藤と御子柴は、用賀第一高校に試合前の挨拶をしに行く。ところが、村山校長(伊武雅刀さん)が勝手に試合をキャンセルしていたことが判明。レギュラーは他校と試合を組んでしまったために、1年生のメンバーと試合をすることになった。
新しいユニフォームが届き、新庄に対し一番わだかまりがあると思われる関川秀太(中尾明慶さん)が、率先してユニフォームを渡しに行く。「似合うかよ。俺にこんなものが」と言う新庄に、「馬子にも衣装ってやつだよ」と関川は言う。新庄はただ黙って立ち去っていくのだった…。
【第5話】
用賀第一高校1年生との練習試合が始まるが、新庄は姿を現さない。ピッチャーの安仁屋は、全力投球で2回を無失点に抑えるが、疲労によりその威力は減退し、球を打たれるようになってきた。安仁屋の疲労に気づいた川藤は、ピッチャー交代を指示。なんと五十音順で全員交代で投げようと提案する。その間に安仁屋の体力回復をはかる作戦だ。必要以上に勝つことにこだわる安仁屋は、実は負けたら廃部との約束を村山校長と交わしていたということが判明する。川藤がなんでそんな約束をしたのかと訊ねると、安仁屋はマジで甲子園に行きたいからだと答える。そして川藤は、安仁屋の帽子に“ONE FOR ALL”と書いてあるのを発見し、みんなに安仁屋の思いを伝える。それを聞いた若菜は、「俺たちが復活させた野球部だ。守るのも夢みるのも全員一緒だ」と言い、一同もそれに同意し奮起する。
試合の流れが変わり、二子玉川学園高校(ニコガク)に活気が戻ってきた。用賀第一高校の野球部副顧問・国松(田口浩正さん)は苛立ち、自分の生徒に罵声を浴びせかける。
そんな中、用賀第一高校のピッチャーが負傷するが、国松は、心配する様子もなく続投を指示。ケガを気遣い将来を心配する川藤は、大きな夢があるなら今何が大事かを見極めるべきだとそのピッチャーに助言する。国松はピッチャーの尻を蹴り、早くポジションにつくようけしかける。そんな国松に川藤は「人を育てる気がないなら、教師やめてもらえませんか」と忠告する。それに反発する国松は、甲子園に行くのが夢だと言う安仁屋たち二子玉川学園高校の野球部を馬鹿にする。それを聞いた川藤は「人の夢を馬鹿にするな!!」と言って、思わず国松を殴りつけてしまう。国松は興奮して審判に没収試合を訴える。川藤は慌てて謝罪し、処分は自分一人が受けるから試合だけは続けさせてほしいと懇願する。「うちの選手にとってこの試合は夢への第一歩なんです」と必死に訴える川藤。聞く耳を持たない国松は、部員に帰るよう促すが、部員たちは逆にピッチャー交代を審判に要請する。審判はそれを認め試合続行を宣言。スポーツマンシップを語り抗議する国松に主審は「選手の健康管理をおろそかにするあなたがスポーツマンシップを語れますか」と注意する。
ニコガクの野球部は次々と好プレーを連発させ、気合いが流れを呼び寄せた。そして、いつしか観客まで呼び寄せ、ニコガクに対する声援まで聞こえてくる。試合は9回の裏を迎え、1点差を追うニコガクの攻撃。「自分の居場所がない」と思っている新庄は、野球部の部室を訪れ、自分の名前が書いてあるロッカーがあることに気づく。ロッカーの中には、帽子やグローブ、靴などの野球道具と、野球部の仲間みんなで撮ったプリクラがあった。プリクラは、新庄が不良連中に絡まれた時に川藤が取り返してくれたのだ。新庄の脳裏に川藤が以前言った「勇気があれば、変われるんだぞ」という言葉が響く。
関川を一塁において2アウトの状況でバッターは若菜だったが、若菜の姿が見えない。若菜は安仁屋の剛速球を受けすぎて左手の感覚がなくなり、物を握ることすらできない状態になっていた。若菜は必死に手を水で冷やし、何事もなかったかのようにメンバーの前に姿を現す。しかし、左手はポケットに入れたままだ。安仁屋が不審に思い、強引に引っ張ったところ、真っ赤にはれた左手があらわになり、若菜は正直に手の状態を白状する。そのことにより、ニコガク全体に暗雲が立ちこめる中、ニコガク10人目の選手が姿を現した。それはユニフォームを着た新庄だ。「一度は、帰ろうと思った。けど、ただお前らと同じユニフォームでここでこうして立ちたかった」と新庄は涙ながらに話す。そんな新庄をみんなは笑顔で歓迎する。
若菜の代打でバッターボックスに向かう新庄は、ふと振り返り、川藤に向かって拳を突き出したかと思うと、その拳を開く。新庄は、川藤が以前新庄に言った「手って不思議だよな。握れば拳。開けば掌。掌っていうのは、手の心っていう意味だ。俺は、いつかお前が自分でこの拳を開いてくれる日が来るって信じているからな」との言葉を覚えていたのだ。川藤がそのことに気づくと、新庄は僅かに微笑んで、バッターボックスに向かう。真弓りえ(吹石一恵さん)が「よく来てくれたわね」と川藤に話しかけると、川藤は「あとはただ、勝たせてやりたい」と願うように言うのだった…。
池辺駿作教頭(浅野和之さん)により、40年前ニコガクは甲子園に出場したことがあるということが明らかになりました。しかも、池辺教頭と村山校長はその時の選手だったようです。村山校長がニコガクの野球部員を目の敵にするのは、自分たちが築き上げた栄光の歴史に泥を塗られたからなのでしょう。
やっと全員揃ったニコガク野球部メンバー。安仁屋の「わかってたよ。結局こうなんのは」との言葉に私は強く頷きました。ベタな展開でありながら、とても感動しました。
用賀第一高校の野球部副顧問・国松と川藤がとても対照的でした。国松の性格を考えると、川藤が国松を殴りつけてしまったことをまた問題にするのではないかと心配です。