- 2015年10月8日
天海祐希さんは、フジテレビ系列にて毎週木曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『BOSS(2ndシーズン)』に大澤絵里子 役で出演しました。
昨日は第11話(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
大澤絵里子(天海祐希さん)ら特別犯罪対策室のメンバーがあらぬ容疑で逮捕されたのは、対策室に世界各国の首脳が出席する環境サミットの警備をさせないための妨害措置でした。でも刑事部長・丹波博久(光石研さん)が珍しく男気を見せて対策室のメンバーを釈放に導きました。
絵里子、木元真実(戸田恵梨香さん)、片桐琢磨(玉山鉄二さん)、山村啓輔(温水洋一さん)、岩井善治(ケンドーコバヤシさん)らは、警視庁全体を動かす大きな力が働いていると確信。木元による機密文書のディスクの暗号解読で、2年前、当時の国家公安委員長の黒原健蔵(西田敏行さん)を狙撃したのも「黒い月」ではなく、警察内部の犯行だった可能性が高いことが分かりました。そして、その中心人物は、森岡博(大森南朋さん)で、目的は日本版CIA計画、つまり政府にとっての危険人物、危険思想の持ち主を秘密裏に取り締まる組織、いわば秘密警察を警視庁の裏金で作ろうとしているらしいです。
黒原理香(成海璃子さん)も対策室のメンバーと合流し、ディスクの暗号解読を急ピッチで進め、メンバーがサミットの会場に潜り込むことにも貢献しました。
森岡たちの狙いは、サミットに出席する内閣総理大臣・竹岡博人(若林豪さん)の暗殺と思われました。竹岡首相は開かれた政治・徹底した情報開示をスローガンに掲げていて、盛岡たちにとっては都合の悪い存在だからです。サミットの会場に仕掛けられた爆弾は木元によって解除。田所幸子(長谷川京子さん)が撃った花形一平(溝端淳平さん)も、田所自身が弾を摘出して応急処置を施してかくまっていたことが判明しました。田所は森岡の組織に属してはいたものの、絵里子に影響を受けて、悩みながら任務を遂行していたようです。そんな田所は裏切り者として組織の者に撃たれてしまいました。
竹岡首相とは30年来の友人関係である黒原の説得のおかげで、竹岡首相は退席してサミットの会場を出て官邸に移動しました。暗殺の危機が回避できたと安心したのもつかの間、理香の暗号解読の情報により、絵里子は組織の真の狙いに気付きました。それは、サミットに出席しているMITS大学特命教授・西郡住夫(神保悟志さん)を殺して、彼の持つ石油に代わるバイオテクノロジーの研究を独占することにより莫大な富を得て、日本版CIA構想の新たな資金源にすることでした。本来なら首相がスピーチをしている時間に西郡教授が殺されれば、首相を狙った暗殺に巻き込まれたと誰もが思い、新発表も闇に葬ることができるというわけです。絵里子たちのおかげで西郡教授を保護することはできましたが、教授が所持していた研究内容の入ったUSBメモリは奪われてしまいました。絵里子も教授を襲おうとした男を取り押さえた際に手にウイルスを注射されてしまいました。
絵里子と野立信次郎(竹野内豊さん)は森岡の行方を追います。西郡教授のいる病院に残った木元は、組織が目的を遂げるために再び教授を襲うとにらんで、教授のそばに仕掛けられた爆弾を発見しました。遠隔操作の装置が付いた爆弾だったため、木元は近くに爆弾を仕掛けた犯人がいると確信してすぐさま探し出し、格闘の末確保して事なきを得ました。絵里子と野立は森岡を発見して追い詰めて、銃撃戦に勝利しました。肩を撃たれて逮捕された森岡は、同期のよしみで「本当の敵は意外と身近なところにいるぞ。気をつけろ」とアドバイス。そんな中、絵里子はウイルスのせいで突然倒れてしまいました。
病院のベッドの上の絵里子のもとに、泣きながら理香が電話をしてきました。理由はディスクの暗号解読により、自分の父親・黒原健蔵が組織の黒幕=日本版CIA計画のトップであると分かったからでした。絵里子は病院を抜け出して黒原のもとに行きました。案の定、黒原が西郡教授のUSBメモリを受け取っていました。森岡が持っていたUSBメモリは偽物だったのです。黒原の目的は、国家予算・民間予算を相当つぎ込んだ日本復活の切り札になるはずだった発明がアメリカに売り渡されるのを阻止して取り返すことでした。2年前、黒原が撃たれたのはわざとで、「黒い月」の仕業としてすべてを闇から闇に葬るためでした。国家100年の大義のためなら多少の犠牲はやむ得ないと言う黒原に対し、命の軽い重いを誰が決められるのかと訴える絵里子。それに対し黒原は最もこの国を愛する人間が決めると説明し、それに対し、絵里子はこの国を溺愛するために犯したストーカー殺人だと言い放ちました。しかし絵里子が言うように、黒原はこのように阻止されることを本当は望んでいたのでしょうか。父親を愛する理香にとっては、かなりショックだったことでしょう。この後、黒原親子は涙の対面を果たしました。
そんな中、再びウイルスのせいで倒れる絵里子ですが、ワクチンのおかげで回復したようです。花形と田所も無事で、刑事部長・丹波は家庭内のトップである奥さんに相変わらず頭が上がらないようです。片桐は道行く女性に野立会直伝の挨拶「おつかれサマンサターバサ!」と声をかけて修行に励んでいます。山村と岩井は理香をお見送りしていて、理香は「私もいつか対策室に入りたいな。ちゃんと」と言いました。
絵里子は空港を颯爽と歩いていました。ドラマ『離婚弁護士』の登場人物である井上紀三郎(津川雅彦さん)は、そんな絵里子を間宮貴子(天海祐希さん)だと勘違いして声をかけます。そういえば、『BOSS』シーズン1の最終話では、間宮が名刺のみの登場を果たしていました。シーズン2である今回は、間宮が画面の奥で実際に登場して、カメラ目線で横切りました。脚本や演出などのスタッフが被っているからでしょうか。私のようなドラマファンにとっては嬉しい演出でした。絵里子は井上に「警視庁特別犯罪対策室の大澤です」と自己紹介しました。対策室が無事存続していて良かったです。きっとまた『BOSS』は帰ってきてくれるでしょう。その時が楽しみです。