- 2008年4月7日
関ジャニ∞の横山裕さんは、今週9月23日夜9時フジテレビ系列にて放送された『世にも奇妙な物語 秋の特別編』の「どつきどつかれて生きるのさ」に出演しました。
今回の『世にも奇妙な物語 秋の特別編』は、全5編で構成。ラインナップは以下の通りでした。
■あらすじと感想
●ボディレンタル
【原作】戸田誠二「ボディレンタル」(週刊ビッグコミックスピリッツ シリーズ連作「スキエンティア」第1話)
生きる気力を失い、自殺を考えていた篠塚香織(内田有紀さん)が車いすに座る老女・遠藤(吉行和子さん)に身体を貸すという摩訶不思議な体験を通じ、生きているということの素晴らしさに気づくというお話。
ハッピーエンドのタイプのお話でした。最後の香織の「誰かが言っていた。幸せと不幸は、同じだけ来ると。でも、そんなの嘘だ。幸せはきっと、そこら中にある」との言葉が印象的でした。
●どつきどつかれて生きるのさ
【原作】うめざわしゅん「どつきどつかれて生きるのさ」(ヤングサンデーコミックス 「ユートピアズ」所収)
“ボケとツッコミ”の結成を、結婚と同じように見立てた“コンビ結成法”という法律がある国のお話。ボケ不振に陥った中村清志(横山裕さん)が上司に連れて行ってもらった高級ボケクラブで、西本(山崎樹範さん)というボケと出会い、意気投合。やがて中村がプローポーズさながら西本にコンビ結成を申し込むが、西本は親の借金まみれの工場のために、IT社長・山下(佐藤二朗さん)とコンビ結成することにする。西本と山下の結成式当日、中村は式に乗り込み、再び告白。中村と西本は手に手を取って教会を飛び出し、山下の車で“ニコイチ”の新コンビ旅行へと出発する。
誘拐犯風の別れの手紙や映画『卒業』のオマージュが面白かったです。私は原作のマンガを読んだことがあるんですが、大筋は一緒でした。細かいネタ以外で違うところを挙げると、日本の中にある小さな国、独立国家・大阪と指定しているところや、山下の登場のタイミング、山下と西本のコンビ名が原作では“ミッションインポ治療”なのがドラマでは“ハリー墓穴ホッター”になっていることなどです。
●死後婚
結婚しないで死んだ者同士を霊媒師を通じてお見合いさせるという儀式に立ち会うことになった羽馬ひより(深田恭子さん)の恐怖体験を描いたお話。
ひよりを殺そうとしていたのが、礼治ではなく礼治の母親の仕業だというところまでは予想がつきましたが、悪気のない霧斗の母親が、死後婚の儀式である、花嫁、花婿の名前を絵馬に書いて吊るすことをやってしまっていたというオチは予想外で面白かったです。
●行列のできる刑事
【原作】小泉徳宏 映画『行列の出来る刑事』
なぜか行く先々どこにでも背後に行列ができてしまうという男・鈴木正継(平岡祐太さん)。インタビュアーに取材を受ける形式で、鈴木の過去も含め、現在の職業である刑事の働きぶりが紹介されるお話。
シュールな感じで面白かったです。自分には強い信念があるから並ばずにいられるとインタビュアーに豪語していた先輩刑事・角倉(遠藤憲一さん)が、最後に犯人を追いつめておいて、鈴木の背後の列に並んでしまうという場面が特に面白かったです。
●推理タクシー
【原作】今邑彩「家に着くまで」(集英社文庫「よもつひらさか」より)
イケメンマジシャン・村西トム(谷原章介さん)は、たまたま乗り込んだタクシーの運転手(佐野史郎さん)から、頼んでもいないのに、女性キャスター殺人事件の推理を聞かされる事になる。やがて、村西とタクシーの運転手は推理の掛け合いになり、しまいには、女性キャスター殺人事件とは関係のない別の事件の真相が明かされていくというお話。
推理合戦の中に心理戦も感じられ面白かったです。村西がタクシーに乗り込んだ時の表情が印象的でしたが、まさか仕事の相方を殺していたというオチがあるとは、驚きました。