CHANGE (深津絵里さん下絵)

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深津絵里さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『CHANGE』に美山理香 役で出演しています。
一昨日は第2話が放送されました。
●あらすじと感想
補欠選選挙に当選した朝倉啓太(木村拓哉さん)は、父親が東京滞在用に使っていた一軒家に住み、国会に通うことにする。
そして、いよいよ国会の初登院。キャバクラ問題でマスコミに付きまとわれていた内閣総理大臣の鵜飼武彦(伊東四朗さん)に偶然廊下で遭遇した啓太は、マスコミの話題を変えようとする鵜飼総理に声をかけられ、はからずもニュース番組でとりあげられ注目を集める。啓太は“国会王子”という愛称までつけられ、雑誌の取材が殺到し、一躍時の人となる。
美山理香(深津絵里さん)は、神林正一総務会長(寺尾聰さん)に啓太の秘書になるよう命じられ不満だったが、近藤主席秘書(風間杜夫さん)から、啓太は神林先生の役に立つ時が来るかもしれないから神林先生は理香を秘書につけたと聞き、啓太の教育係として張り切る。
そんな中、啓太の家にいきなり韮沢勝利(阿部寛さん)が訪れて、八王子の選挙応援の間住まわせてもらうと言う。さらには補欠選挙でウグイス嬢だった後援会会長の姪・宮本ひかる(加藤ローサさん)までが啓太を慕って突如家を訪れ、啓太の仕事の手伝いをすると言う。理香は反対するが、韮沢が強引に許可。結局ひかるも韮沢同様一緒に住むことになる。
啓太は、韮沢が選挙プランナーを務め信用できると太鼓判を押す生方恒男(石黒賢さん)という若手議員と知り合う。もともと証券マンで議員だった父親の急死でいやいやながら立候補したという生方に、啓太は親近感を抱く。
鵜飼総理が女将に対するセクハラ疑惑でマスコミに騒がれる。しかも女将はセクハラを認めないなら料亭で鵜飼総理や大臣たちが誰と会いどんな話をしていたかを全部ばらすと言っていて、東京地検も興味を示しているらしい。それに加え、内閣支持率も、ついに消費税以下の4%に。仕方なく鵜飼総理は辞職を表明した。
総裁選のことで大騒ぎになっている中、啓太は予定通り、神林たちと会食をすることになっていた。しかし、啓太はそれよりも陳情に来た村山嘉津夫(泉谷しげるさん)という男の話を聞くことを優先する。くだらない陳情の相手ではなく、政界の大先輩に礼儀を尽くすことを優先するべきと理香が言うと、啓太は、選挙の時にたくさんの人に自分の名前を書いてもらって、毎日タダで電車に乗らせてもらっているが、国会議員として自分は何もできていない。何でもいいから誰かの役に立ちたいと思うのは間違っているのかと訴える。
一方、啓太を待つ神林は、居合わせた小野田朝雄幹事長(中村敦夫さん)、二瓶栄(神山繁さん)、外務大臣の垣内達彦(大林丈史さん)という政友党の重鎮に一つの提案を持ちかける。
陳情客の村山は話を聞いてもらっただけで納得し、ようやく帰る。啓太と理香が、韮沢に車を運転してもらい、料亭へ急いで行くと、神林一人しか残っていなかった。神林は、啓太の遅刻を責めるどころかお願いがあると申し出る。それはなんと啓太の総裁選立候補であった。冗談かと思いきや、推薦人の20人は自分が集めると言い、すでに二瓶先生、垣内先生、小野田先生の応援は取り付けたと神林はいたって本気だ。そして、神林は「与党の総裁になるということは、わかるだろう? 君に総理大臣になってもらいたい。日本憲政史上、35歳の新人議員が総理になったことはない。君が歴史をつくるんだ、朝倉君」と言うのだった…。
こんなにも早い段階で総裁選の話が出るとは思いませんでした。私はてっきり啓太が総理になるのは、物語の終盤の方かと思っていました。この分ですと意外と早く実現し、きっちりその後を描いてくれそうなので楽しみです。
神林は二瓶、垣内、小野田に「誰でもまさかと思う新鮮な候補だからいいんです。国民は今、政治にうんざりしている。みんな変化を求めているんです。朝倉君を総裁選に出せば、永田町の者は笑うでしょうが、国民の支持を得れば、彼が勝つ可能性は十分にあります。朝倉総裁が誕生すれば、党のイメージは劇的に変わる。次の総選挙では、間違いなく過半数を取れますよ。そうなれば、さっさと、彼をイスから下ろしてどなたかが代わりに座ればいいんです」と説明していました。神林の本当の思惑は別にあるような気がしてなりません。
「きっと違うんですね。美山さんが思っている政治家と僕が思っている政治家って」との啓太の言葉に、理香がはっとするという場面がありました。理香もこの仕事を始めた頃には、啓太のように純粋な政治家のイメージを持っていたのかもしれません。しかし、現実の政治家と接するようになり、いつしかそのイメージが変わってきてしまった。啓太と接することにより、理香は初心を思い出し、理香もまた“変化”していくのかもしれません。
「国会議員になったからには偉くなれよ。そうすりゃおまえ、自分のやりたい政治ができるんだ」と韮沢が言っていたように、啓太が総理になった暁には、単なるお飾りの総理ではなく、やりたい政治を断行していってほしいものです。その前に啓太はやりたい政治が何なのかを見極める必要がありそうです。