篤姫 (宮崎あおいさん)

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宮崎あおいさんは、毎週日曜夜8時NHK総合にて放送されている『大河ドラマ 篤姫』に於一(篤姫、のちの天璋院)役で出演しています。
一昨日は第1回が放送されました。
●あらすじ
天保6(1835)年の鹿児島。島津家の分家の一つである今和泉島津家に女児が誕生する。後に天璋院篤姫となる於一(宮崎あおいさん)は、おてんばで好奇心旺盛な心優しい娘に成長する。
やがて時が経ち、薩摩藩では、厳しい財政改革が行われていた。百姓たちの声に耳を傾けた父・島津忠剛(長塚京三さん)が藩の処分を受けたことに納得できない於一は、家老・調所広郷(平幹二朗さん)の屋敷に乗り込む。それを制止しようとした肝付尚五郎(のちの小松帯刀:瑛太さん)も巻き込み、なぜ過酷な政策を続けるのかと問いかける。
密貿易という法を侵してまでも、薩摩藩の財政に尽力する調所。調所はそれが自分の「役割」だと言い切る。
百姓たちを苦しめ、於一の父・忠剛に難題を強いているのもその役割への誇りあってこそ。法に背くからには、首を差し出す覚悟はできているとも言う。
於一は母・お幸(樋口可南子さん)の言葉を思い出す。「田畑を耕し国を支えるのが百姓なら、その百姓たちを命投げ打ってでも守るのが武家の役割」
「役割を越えて、ともに生きていく手立てはないのでしょうか?」と訊ねる於一に「そのようなことがあれば、是非教えてもらいたいものですな」と調所は答える。
何が正しく、何が間違っているのかが分からなくなる於一。
しかし、「分かるようになる。必ず分かるようになりたいと思います」と於一は尚五郎に話す。
そして、「私は知りたい。もっともっとたくさんのこと…もっともっと広い世界を!」と於一は言うのだった…。
本作は、幕末から明治維新にかけての動乱期を舞台に、江戸城の無血開城に大きな役割を果たした大奥の総帥・天璋院篤姫の波乱に満ちた生涯を描いたものです。
原作は宮尾登美子さんの歴史小説『天璋院篤姫』。脚本は連続テレビ小説『さくら』などを執筆した田渕久美子さんです。
第1回の視聴率はあまり振るわなかったようですが、話的にはなかなか良い滑り出しだと思いました。
宮崎あおいさんは、史上最年少での大河ドラマの主役となるそうです。第2の主人公とも言える肝付尚五郎役の瑛太さんほか堀北真希さん、玉木宏さん、松田翔太さんなど民放ドラマで活躍中の若手俳優が出演するのも楽しみです。もちろん、北大路欣也さん、高橋英樹さん、松坂慶子さんなど大河ドラマ常連のベテラン俳優の重厚な演技も見どころでしょう。
『篤姫』は、「家族のあり方」、さらに第1話で触れられたような「人間の役割とは何か」といったことを考えさせられる構成になっているようです。
そして、運命に翻弄されながらも、最後まで「誇り」と「覚悟」を失わなかった女性・篤姫。彼女の成長ぶり・生き様にも注目していきたいです。