- 2008年4月6日
V6の岡田准一さんは、毎週土曜夜11時台フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』に井上薫 役で出演しています。
先週は第3話(Episode II-2)が放送されました。
●あらすじと解説
SPとは、Security Police(セキュリティポリス)で、要人警護、対人警護を行う警護官のことです。日本では一部の警察官がこれにあたります。日本では1975年に三木武夫内閣総理大臣が暴漢に襲われたことがきっかけで、アメリカのシークレット・サービスを手本に創設されました。ちなみに「セキュリティポリス」はいわゆる和製英語で、英語で「security police」は「公安警察」を意味します。
岡田准一さん演じる井上薫は、そのSPにあたる警護課第4係機動警護班隊員・巡査部長です。
幼い頃、テロの巻き添えで両親を亡くし、警察のキャリア官僚に引き取られて育ちました。その時のテロの標的だった政治家は現在の総理大臣となっていて、テロの巻き添えで2人(井上の両親)が目の前で殺されたにもかかわらず、少年をかばう仕草(?)をして笑みを見せました。このテロの裏には何かがあったようです。井上も現・総理大臣の写真に銃を向けたりと意味深なシーンがありました。
両親の死の場面に遭遇するという過酷な体験を経たことにより、神経細胞を作り出したり傷ついた神経を修復したりするたんぱく質成分であるNGF(神経成長因子)が非常に分泌されるようになってしまった井上は、五感が異常に鋭くなり、“フォトグラフィック・メモリー”(一瞬で物事を映像として記憶できる)や、インディアンが駆使する特殊能力“トラッキング”(残された足跡などから情報を得る)能力などを携えています。
その井上の上司にあたるのが、堤真一さん演じる尾形総一郎で、警護課第4係機動警護班係長・警部です。
東大法学部出身でありながらキャリアとしての道は選ばず、一般採用で入庁し昇進試験も受けずに現場主義を貫いています。
「刻一刻と変わる現場の状況に、臨機応変に対応できる人材をそろえるのが、警護課の急務」「SPはいつまでも動く壁のままでいろということですか!?」と主張する尾形は、警察組織の急先鋒の改革論者で現場重視なので部下からは信頼されていますが、上層部からはやや疎まれている存在のようです。
実は尾形がSPになろうと決意したきっかけは、井上が両親を亡くしたテロの現場に遭遇した経験からで、でもそのことは井上に告げていないようです。
Episode1では、女性都知事・大川優子(大場久美子さん)を警護し、今回のEpisode2では、元内閣総理大臣・加藤純三(露木茂さん)を警護しています。
Episode2のこれまでの概要は、以下の通りです。
加藤元首相の手術中に、警護にあたる井上と笹本絵里(真木よう子さん)。順番で食事をとることになり現場の大和病院を離れた井上は胸騒ぎを感じて引き返す。
井上の悪い予感は的中。金田(北村有起哉さん)ら6人のテロリストが笹本絵里(真木よう子さん)を拘束し、患者や看護師、医師を武器で脅して1階ロビーに集めていた。
病院に戻り、瞬時に状況を把握した井上は医師に変装して、テロリストの指示に従ってロビーへと移動する。
一方、金田は加藤元首相宅に電話を入れて妻・君枝(島かおりさん)に秘書を家に呼ぶように告げ、呼ばれた秘書は、株の売買で身代金を支払うように命じられる。しかも株の取引の指定は金田がするというのだ。秘書は警察の制止を押し切って証券会社の人間に連絡を取り、金田の指示通りに株の売買を始める。
警視庁では緊急会議が開かれた。公安部は、井上や笹本が加藤元首相の手術の情報を流したのではないかと主張。捜査から警護課が外されてしまう。そのことに怒る尾形だったが、西島理事官(飯田基祐さん)の指示で1人現場に向うことになる。
病院の外には警察車両と刑事や警官が取り囲み、さらにSAT隊まで出動していた。
井上は、ナース長・富永(深浦加奈子さん)から笹本の居場所を聞き出し、トイレに行きたいとテロリストに申し出る。監視のためについてきたテロリストの1人・沼田(パク・ヒソ)を倒し、富永に沼田を運ぶ手伝いを頼む…。
テロリストのリーダー格・金田が何者なのかが気になります。金田は病院を取り囲む警官やSAT隊を見て「懐かしい匂いだなあ」と言っていました。
またテロリストの目的は本当に金だけなのでしょうか? それともテロリストの目的は金だけで、バックについている黒幕の目的は別のところにあるといった感じなのでしょうか。
とにもかくにも続きが気になるこのドラマ、エンドロールには予告が流れてしまうので、ネタバレしないように私は画面を見ないようにしています。
総監督は『踊る大捜査線シリーズ』や『UDON』など数多くの話題作の監督を務めてきた本広克行さんです。脚本は、今回が初の連続ドラマ脚本作という直木賞作家・金城一紀さんで、金城一紀さんによる脚本と岡田准一さん・堤真一さんの組み合わせは映画『フライ,ダディ,フライ』以来2度目となります。
出演が決定した1年ほど前からずっとジムに通って体を鍛えていたという岡田准一さんの肉体美にも注目です。