リーガルハイ 最終回 (岡田将生さん)

masaki08
岡田将生さんは、フジテレビ系列の毎週水曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『リーガルハイ(第2期)』に羽生晴樹 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
古美門研介(堺雅人さん)と黛真知子(新垣結衣さん)は、最高裁判所で安藤貴和(小雪さん)の差し戻し判決を得ることに成功しましたが、直後に貴和から弁護代理人を解雇されてしまいました。
そして始まった貴和の差し戻し審。古美門たちの代わりに貴和を弁護することになったのは、帰国した三木長一郎(生瀬勝久さん)と井手孝雄(矢野聖人さん)でした。検察側には、羽生晴樹(岡田将生さん)と本田ジェーン(黒木華さん)の姿がありました。羽生は貴和に死刑ではなく、無期懲役を求刑。三木は無罪ではなく情状酌量を訴えます。いわばそれは出来レースで、三木も羽生の差し金だったのです。
要は、貴和の控訴審で古美門が無罪にしそうだったので、過去に多くの人を不幸にしてきた貴和に罰を与えたい羽生は、それを阻止するために貴和に取引を持ちかけたのです。羽生の計画は以下の通りです。まず貴和が証言をひるがえすことにより、死刑か無罪かが争点となってしまっていた控訴審で有罪すなわち死刑の判決を受けます。それから再び古美門たちに弁護させて羽生も間接的に援護することにより、一審への差し戻しを勝ち取ります。そして、差し戻し審では戦いやすい弁護人に代えることにより無期懲役に持ち込むという、死刑廃止論者でもある羽生にぴったりな計画です。
そもそもなぜ貴和は無罪ではなく無期懲役で手を打ったのでしょうか。その答えは事件の真犯人にありました。貴和は自分の無実が判明することによって真犯人捜しが始まることを恐れたのです。貴和が庇っていたのは、徳永の娘・さつき(内田愛さん)でした。さつきは実は貴和が13年前に里子に出した実の娘だったようです。古美門と黛は、さつきの実の父親らしき人物・暴力団『金崎組』組長の金崎正宗(浜田晃さん)を突き止めました。
リングを降ろされてしまった古美門たちが羽生と戦うために取った行動は、別件で裁判を起こすことでした。それは、加賀蘭丸(田口淳之介さん)が服部(里見浩太朗さん)を横領で訴える民事訴訟で、古美門が蘭丸の代理人で『NEXUS』の黛が服部の代理人です。服部は、当時交際していた安藤貴和に騙されてすべてを奪われたので、請求するならば自分ではなく貴和にするべきだと主張しました。黛と古美門は打ち合わせ通りに貴和の出廷を要求。貴和は拒否しようとするものの、証人として法廷に引きずり出されてしまいました。証人尋問される貴和は、娘の存在を指摘されて動揺します。続けて古美門は、さつきが自分より貴和の方を選んだ父・光一郎(宇納佑さん)に腹を立てて、貴和を犯人に仕立てて光一郎を毒入りスープで殺害した可能性、光一郎が貴和との結婚をさつきに妨害されたことに絶望して、貴和に保険金を残してさつきと心中を図った可能性を指摘しました。さつきの話を持ち出された貴和は泣き崩れました。
その後、貴和と面会した古美門は、さつきか光一郎に罪を着せて無罪になるしかないと迫ります。貴和はさつきだけは巻き込ませたくないと言いました。そこで黛は、貴和を無罪にした上でさつきも救うために、不本意ながらも新しい真実を作ることを提案しました。古美門はそれが正解だとし、貴和に最後の大勝負のための作戦を言い渡しました。
三木に代わり再び弁護代理人を務めることになった古美門と黛は、再び羽生と対決します。貴和は、徳永親子を殺すためにインターネットで海外から毒物を購入したものの、2人の姿を見ていたら不意に我に返ってスープに毒物を入れることはできなかったと証言しました。さらに慌てて逃げ帰ったが、気が動転するあまり毒入りの瓶を台所に置いてきてしまったと言う貴和。黛は、調味料と勘違いした光一郎が自らスープに毒物を入れてしまったという事故だと説明し、毒物及び劇物取締法違反の厳罰に処すべきだと主張しました。殺人事件ではなく、事故死の可能性が高いと誘導したのです。そこで羽生は“未必の故意”による殺人を主張。しかしそれは、古美門の指摘する通り、貴和の毒物に関する証言を採用することになり、検察がこれまで積み上げてきた証拠とは全く異なることになります。古美門は「ならばここまで一貫してなされた主張と証拠はすべて間違いでしたと認めてください。その上で未必の故意による殺人を証明する証拠を揃え、一から起訴し直していただきたい!」と言いました。その時点で勝負は決していたようなものでしたが、その後、羽生と古美門の口喧嘩による争いが勃発します。口喧嘩で古美門が負けるはずはありません。罵声を浴びせられた羽生は泣き崩れました。そんな羽生に古美門は「もし君が皆が幸せになる世界を築きたいと本気で思うのなら、方法は1つだ。醜さを愛せ」とアドバイスしました。判決は無罪でした。古美門の無敗記録は完全復活したのです。
貴和は黛に「貴和とさつきは親子関係ではない」という嘘の鑑定結果の書類をさつきに渡すよう頼みました。さつきはその結果を見て嬉しそうでしたが、貴和もそれで満足したようです。ところが、本物の鑑定結果とされる書類も偽物だったようです。そもそも初めからDNA鑑定自体していなかったのです。貴和もそのことを見透かしていて、結果を見ずに書類を燃やしました。結局、真実は分からずじまいで黛は途方に暮れました。ちなみに貴和の弁護料の1つだった“拘束回転三所責め”は実現しなかったようです。古美門はホテルの一室で拘束されるだけで、貴和に逃げられたようです。
ジェーンは検察に残るよう引き止められて、もうしばらく検事を続けることにしました。弁護士に転職した時は、眼鏡を外してヒッピー風のファッションと開放的な気性に変貌したジェーンでしたが、元の眼鏡に黒い服装で声の小さい陰気な女性に逆戻りしていました。弁護士・磯貝邦光(古舘寛治さん)は、代表としてNEXUSをもっと盛り上げると張り切っています。羽生は武者修行の旅に出ることにしました。蘭丸と服部もすっかりたらし込まれていて、羽生を盛大に見送ります。完膚なきまでに古美門に負けた羽生ですが、最後まで態度が勝者で去り方まで主役のようです。「仕事と恋愛を両立できるほど器用じゃないから、羽生君の思いには応えられない」と羽生を振る黛でしたが、実は羽生の好きな相手は古美門だったようです。羽生は、写真の中の黛の背後に写る古美門の横分けの髪を指で撫でて「サウジアラビアにこういうことわざがある。どんなに旅をしても、手に入らない財宝もある」と呟きました。すっかり羽生に感化されて勝負へのこだわりがなくなってフットサルにハマっている三木でしたが、古美門に皮肉を言われ、秘書の沢地君江(小池栄子さん)からハムスター・沙織の写真を見せられて、打倒・古美門の精神を取り戻しました。服部は「羽生先生も確かに逸材ではございましたが、やはりご子息を倒してくださるのは黛先生かと存じます」となにやら電話で話しています。黛はNEXUSから古美門事務所に戻ることにしたようです。相変わらず、古美門と黛は言い争いをするのでした…。

「真実はどうでもいい。みんなが幸せになるなら」という羽生は、「真実なんてどうでもいい。勝てばいいんだ」という古美門に対して、自分と古美門はコインの表と裏だと表現しました。ただひたすらに美しい世界を実現しようとして「民衆は愚かだから、誰かが危険を冒してでも導かないといけない」という使命感を持っていた羽生ですが、自分もまたそんな民衆の一人であるという自覚が足りなかったようです。そこを古美門に突かれました。古美門が羽生に浴びせかけた「自分の理想のために裁判を利用し、人をたらし込み騙し操る。自分の賢さにうぬぼれて、人のために尽くす自分が大好きで、冒す危険に酔いしれる。皆を幸せにしたい。Win-Winにしたい。だがそれらはすべて所詮君個人の欲望だ!皆から感謝され崇め奉られ、ファンレターをいっぱいもらい、ベストジーニスト賞まで私より先に獲得して、さぞ満足だろう。だが君がやっていることはWin-Winじゃない!小さなルーザーをたくさん作って君一人がウィナーになることだ!いいか?君の本性を教えてやるからよく聞け!君は独善的で人を見下し、いい男ぶった薄ら笑いが気持ち悪くて、スーツのセンスがおかしくて、漢字もろくに書けなくて、英語もサッカーもそれほどうまくない、でたらめなことわざを作る、甘くてぬるくてちょろい、裏工作をしてみたらたまたまうまくいっただけのゆとりの国のぽんこつヘタレ天パー短足クソ王子だ!」という言葉が、かなり古美門自身の嫉妬も含まれてはいますが、言い得て妙だと思いました。
今回の裁判を経てますます増長する古美門。やはり、古美門を倒すのは黛ということなのでしょうか。お金のためなら人を傷つけることなんて何とも思ってない最低屁理屈下衆野郎の古美門と、うざくて独り善がりで強情でガニ股の朝ドラぽんこつ提灯パンツの黛のコンビは続編としてまた帰ってきてくれるでしょう。それにしても、羽生が黛ではなくて古美門のことが好きだったなんて…やられました。