よろず占い処 陰陽屋へようこそ 最終回 (知念侑李さん)

chinen04
Hey!Say!JUMPの知念侑李さんは、フジテレビ系列の毎週火曜夜10時枠にて放送されていた連続ドラマ『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』に沢崎瞬太 役で出演しました。
一昨日は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
沢崎瞬太(知念侑李さん)は、安倍祥明(錦戸亮さん)の叔母・雨宮咲月(山田麻衣子さん)の息子でした。つまり、瞬太は祥明の従兄弟で安倍家の人間だったのです。16年前、子どもを身ごもった咲月は、駆け落ち同然で安倍家を飛び出して王子稲荷商店街の居酒屋「狐火」で住み込みで働いていました。商店街の人たちともすぐに打ち解けて、特に沢崎みどり(南野陽子さん)と仲が良くて、みどりが看護師ということもあって、いろいろと相談していました。しかし、咲月は瞬太を産んだ後、体調が戻らず亡くなってしまいました。生前、咲月から「自分が親だということは隠してほしい」、「自分にもしものことがあったら瞬太を育ててほしい」とお願いされていたみどりは、瞬太を引き取ることにして捨て子だと見せかけて育てました。咲月は瞬太に安倍家を継がせたくなかったのです。安倍家は代々続く陰陽師の家系です。明治3年に陰陽寮は廃止され、陰陽師は表舞台から姿を消しましたが、今でも安倍家は政財界の権力者とつながり、助言や祈祷、祭事などをおこなうことで強い影響力を持っているのです。
祥明の祖父で現当主の柊一郎の体調が悪く、次の当主を決めなければならないため、祥明は咲月とそのお腹にいた子どもを捜しに商店街に来たのです。安倍家の先祖・安倍晴明の母親は葛の葉という妖狐でした。そのため安倍家では代々妖狐の血が一部の人間に受け継がれてきました。その血こそが後継者選びの最大のポイントになるのです。祥明にはその血が受け継がれていませんでした。だからこそ、妖狐の血を引く瞬太の存在が明らかになれば、安倍家の繁栄と存続に命を懸けている祖母・春代(香山美子さん)は意地でも瞬太を当主に仕立てるはずと祥明は考えたのです。最初は安倍家を継ぎたくなくて、自分より安倍家を継ぐ資格がある瞬太を捜しに商店街に来た祥明でしたが、瞬太を見て、やはり自分が継ごうと決めました。なぜなら瞬太がこのまま商店街にいた方が幸せだと思ったからです。ところが、春代がついに商店街に来て、瞬太が咲月の子であると勘づいてしまいました。
そんな中、フリー記者・乗鞍完治(テイ龍進さん)が“王子に化け狐の子どもがいる”というネタで瞬太のことを嗅ぎまわっていました。そこで祥明は、記者と春代、商店街の人みんなを騙して、瞬太を守る作戦を思いついたのです。商店街の人たちには、化け狐を退治するニセ儀式をおこなうことにより、瞬太がインチキ狐であることを露見させて、記者がインチキ陰陽師に騙されたことに気づくという筋書きを伝えました。そして、記者と春代をその儀式に誘います。儀式当日、商店街の人たちには内緒で、祥明は幼馴染の槙原秀行(駿河太郎さん)に協力を仰ぎ、瞬太を本物の狐に戻すふりをして商店街の人たちにもそう思い込ませました。商店街の人たちは本当に瞬太が狐に変わってしまったのだと思い、人間に戻すために瞬太への思いを狐に必死で語りかけました。商店街の人たちはみんな瞬太が妖狐であると知った上で今まで見守ってきたのです。祥明が記者に狐を引き渡し、悲しむ商店街の人たちは祥明を街から追い出します。その後、槙原が瞬太と狐をすり替えたことを明かし、瞬太も登場してみんなは安堵。槙原はすべて祥明の筋書き通りだったことも明かしました。祥明が金に目がくらんでやったわけではなかったのです。引き取った狐が犬であったことから、記者はすべてガセネタだと思って落胆。春代はみどりや商店街の人たちの思いに感動し、瞬太を安倍家の後継者にすることを諦めました。
すべてが祥明の作戦であると知った只野路子(倉科カナさん)は、祥明を追いかけました。「みんなが幸せならそれでいいじゃないか」ということを祥明から教わった路子。祥明はそんな路子に瞬太を託しました。また会えるかとの路子の質問に、祥明は「すべては星の巡り合わせ。会える運命なら会えるさ。でもそういうのは信じないんだろ?」と答えました。路子は「信じますよ。自分に都合のいいことなら」と言って微笑みました。
安倍家に戻った祥明は、祖父に「私が安倍家当主を継がせていただきます」と挨拶。続けて「ただし、おじい様のようにはいたしません。陰陽師が怪しげな呪術を駆使して闇の世界を支配したのは、平安時代までで十分です。しかし、いまだに安倍家は権力者を操り、時代を陰から動かそうとしている。私はそこに疑問を感じておりました。ですが、一介の占い師となってみてわかったのです。私が持っている知識は、市井の人々を救うこともできると。元来、陰陽師が退治していたのは、得体の知れぬ魑魅魍魎などではなく、人間の心にすむ鬼だったのだと私は思います。私には妖術も霊感もありません。できるのはただ、人の悩みを聞き、歪んだ心をほんの少しなおすことだけです。私は私なりのやり方でこの道を歩ませていただきます」と宣言して退席しました。春代は柊一郎に向かって「仕方ありませんわね。咲月の子は見つからなかったんですから」と言いました。瞬太のために嘘をついてくれたのです。
瞬太はついに勇気を出して意中の相手・三井春菜(加藤里保菜さん)に話しかけます。すると三井は歓迎ムードで「ずっと気になってたんだ。沢崎君のこと」と言いました。驚いて瞬太が理由を聞くと、三井は「だって沢崎君って、狐なんでしょ?」と当然のように答えました。折しも瞬太は耳とシッポが出てしまっていて、興味深そうに三井がそれらを見つめます。なんで知っているのかと瞬太が尋ねると、三井は「みんな知ってるよ。そんなこと」と答えました。実は商店街の人たちと同じように、学校中のみんなも瞬太が狐であることを知っていたのです。
路子がイケメンのいるクレープ屋で具がてんこ盛りのクレープを買ってがっついている頃、祥明は近所の道端で占い屋を開いていました。祥明はいつものようにお客さんに「いらっしゃいませ。陰陽屋へようこそ」と声をかけるのでした…。

「狐火」店主・内藤源次郎(杉良太郎さん)が春代に咲月のことを説明する際に料理が効果的に使われていてよかったです。
安倍家に残された唯一の跡取り候補として幼い頃から過剰なまでに期待された祥明は、期待に応えるために必死になって本を読んでいたものの、学校ではいじめられていたそうです。それに対して、だからこそ祥明は他の人の気持ちとか困ってることとかがわかるようになったのかもしれないと考える瞬太の発想が興味深かったです。
インチキ臭いのに最終的には問題を解決に導いてしまう飄々とした祥明、祥明に振り回される路子、騒々しくも義理人情に厚い商店街の人たちなど、登場人物に味があって面白かったです。

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