掟上今日子の備忘録 最終回 (岡田将生さん)

okadamasaki10

岡田将生さんは、日本テレビ系列の毎週土曜夜9時枠にて放送されていた連続ドラマ『掟上今日子の備忘録』に隠館厄介 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
姿を消した掟上今日子(新垣結衣さん)は、澤野信二(要潤さん)の妻・里美として暮らしていました。澤野が言うには、2人は昔出会って結婚までしたが、彼女が突然いなくなってしまい、何年も探していたとのこと。隠館厄介(岡田将生さん)は、今日子自身が幸せと言っている以上その生活を取り上げる権利はないと思い、彼女に別れを告げます。
一方、アパルトマン「サンドグラス」は閉鎖の危機にありました。スポンサーだった大金持ちの態条空真が亡くなったため、絆井法郎(及川光博さん)の甲斐性ではそう長くは維持できないからです。
そんな中、厄介は知人である刑事の遠浅深近(工藤俊作さん)から妙なことを知らされます。それは、4年前に今日子が解決した殺人事件の犯人が澤野だったことです。「サンドグラス」の従業員・也川塗(有岡大貴さん)の方は、態条空真と今日子がどういう関係だったのかを調査。態条貿易の創始者・態条空真は早くに妻を亡くしてずっと独り身で跡取りはいないはずでしたが、死の間際に隠し子がいたことをカミングアウト。遺産の半分をその子に譲ると言い残して亡くなりました。娘の名はマキコで年は20代半ば。本人には態条の娘だと知らせないまま別の名前で生活させています。そのことから総合して法郎は次のように推理しました。態条空真は記憶がリセットされる自分の娘に掟上今日子という仮の名前と探偵という職業を与えて密かに守り続けていた。しかし、態条空真の死によって娘の存在が明らかになり、態条貿易の後継者である義理の弟・立乃木政士は、それが掟上今日子であると知った。立乃木と澤野は以前からつながりがあり、遺産を独り占めしたい立乃木と今日子に復讐をしたい澤野の利害が一致して、一緒に今日子の存在を消す工作をしているというものです。実際に立乃木は秘書と弁護士の買収を進めようとしていました。
いわば捕らわれの身となっていた今日子は、適当な理由をつけて澤野と外出し、隙を見て逃げ出して持ち前の推理力を駆使して厄介に連絡を取ることに成功しました。今日子は厄介と会って以来、澤野の前では眠ったふりをして実際には記憶のリセットを避けるために一睡もしていなかったのです。明日のことばかりを口にする澤野より、今日子の幸せを願う厄介のことを信用したのです。今日子を連れ戻そうと部下たちを引き連れた澤野は、厄介のことも捕まえようとしますが、塗と幕間まくる(内田理央さん)の援護のおかげでそれを逃れ、今日子のもとにたどり着きました。法郎も武闘派の探偵たちを大勢呼んできて応戦しました。
ところが翌日、法郎のもとに態条空真の秘書から手紙が届いて、今日子は態条空真の娘ではないことが判明しました。以前、態条空真は、今日子に何かの依頼を解決してもらってかなり感謝して、今日子が住んでいるアパルトマンが取り壊さることが決まった時にその恩返しとして大金をはたいて建物自体を買い取って、世話係として法郎と塗をつけたとのこと。立乃木は、法郎たちと同様に、今日子が娘であると勘違いしていたのです。そしてなんと本物の隠し子は、幕間まくるだったようです。サンドグラスは売りに出さなくて済むことになりました。
結局、今日子の部屋の天井の「お前は今日から掟上今日子 探偵として生きていく」という文字を、誰が書いたのかは謎のままです。今日子を澤野から助けた際にキスをするまでに進展した厄介ですが、当然のことながらきれいさっぱり忘れられていました。それでも厄介は、眠る前に今日子から「次に会う時、また一から口説いてくださいね」と言われていたことを法郎たちに話し、「これからは口説き放題です」と得意げな表情をします。でも映画に誘うも1分でフラれてしまいました。今日子の好みを知る厄介は、めげずにあの手この手で口説くのでした…。
最後に法郎が言った「今日子さんの記憶は一日ごとにリセットされる。でも肉体は日々経年変化していて、今日の今日子さんと昨日の今日子さんは決して同じではない。経験や感情を体が覚えていて、いつか結実するかもしれないね。記憶として。脳の機能の多くはまだ解明されてないからね。謎の分だけ希望もあるだろう」という言葉が印象的でした。厄介のためにもそうなってほしいものです。
そして厄介が忘却探偵・掟上今日子と続いていく自分たちの毎日、忘れらない今日子の日々を書き留めた「K(=今日子)の備忘録」をいつの日か今日子に読んで笑ってもらえる時が来ることを願ってやみません。

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