ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (オールデン・エアエンライク)

aldenehrenreich

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(Solo: A Star Wars Story)は、『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公に据えたスピンオフ作品です。
オールデン・エアエンライクはハン・ソロ役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想(ネタバレ注意)
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
惑星コレリアでは、ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)が、幼馴染のキーラ(エミリア・クラーク)と一緒に、犯罪王のレディ・プロキシマによって虐げられた生活から抜け出すために惑星からの脱出を画策。しかしハンがコロネット宇宙港のゲートを通過するものの、一緒にいたキーラはすんでのところで捕まってしまってプロキシマのもとへ連れ戻される。ハンは追っ手から身を隠すためもあって、ちょうど募集していた帝国軍のアカデミーにパイロット志願で入る。その際に名字を尋ねられて困っているハンに対して帝国軍の士官は“ソロ(=独り)”という名を与える。
3年後、惑星ミンバンの戦場でハンは歩兵として参加していた。実は上官にたてついて帝国軍のフライト・アカデミーを追い出されてしまったのだ。そんな中、ハンはトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)、リオ・デュラント、ヴァル(タンディ・ニュートン)たち盗賊と、そして帝国軍に奴隷として捕えられていたチューバッカと出会う。ハンは宇宙船を手に入れてキーラを迎えに行くことを諦めておらず、そのためにお金が必要でベケットたちの仕事を手伝うことにする。ハンのおかげで帝国軍から脱走したチューバッカも同行する。その仕事とは、惑星ヴァンドアでコアクシウムと呼ばれるとても貴重な燃料資源を運搬中の貨物列車を車両ごと強奪するというものだった。しかし、エンフィス・ネスト(エリン・ケリーマン)率いる盗賊団クラウド=ライダーズや帝国軍の妨害に遭って失敗。しかもリオとヴァルが命を落としてしまう。
実はコアクシウム強奪は、ベケットがドライデン・ヴォス(ポール・ベタニー)率いる犯罪組織クリムゾン・ドーンから請け負った仕事だった。ベケットとハン、チューバッカは、失敗を償う方法を聞くためにヴォスのもとを訪れる。そこでハンはキーラと再会する。キーラはクリムゾン・ドーンに所属してヴォスの右腕の地位にまで上り詰めていた。ハンたちは、キーラの助け舟のおかげもあって、組織への埋め合わせのための新しい任務をヴォスからもらう。それは、惑星ケッセルにある未精製コアクシウムを盗み出し、惑星サヴァリーンの精製所ですぐさま精製するというものだった。キーラがヴォスからお目付け役を任されてハンたちに同行。まずは今回の任務に最適な船を手に入れるために、YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の所有者であるランド・カルリジアン(ドナルド・グローヴァー)のもとへ向かうのだった…。
本作は、時系列では『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の10年前となるそうです。
アウトローながら愛嬌たっぷりのハン・ソロの生い立ちと運命を変えた出来事。相棒チューバッカとの初めての出会い。ハンの愛機ミレニアム・ファルコンを入手した経緯。くせ者のランドとのいわゆる“悪縁”の始まり。レイア姫と恋に落ちる前のハンの恋物語などが描かれていて興味深かったです。
アクションシーンもよかったです。惑星コレリアでのハンのランドスピーダーによるカーチェイス。惑星ヴァンドアでの貨物列車強盗のシーン。惑星ケッセルでの奴隷労働者たちの反乱。ハンの武勇伝とも言える「ケッセル・ランを12パーセクで飛んだ」というファルコン号の最速伝説の映像化など、どれも見応えがありました。
『スター・ウォーズ』シリーズには欠かせないとも言える個性的なドロイド。本作ではランドの相棒として、勝気な女性型ドロイドL3-37が登場しました。ファルコン号が時に意志を持っているかのようにじゃじゃ馬ぶりを見せる原因が実はこのL3-37にあったことが描かれていて面白かったです。
ベケットの「全員が自分を裏切ると思え。そうすれば決して失望することはない」という言葉や「人の動きは読みやすい」という言葉、キーラの「誰もが誰かに仕えているのよ」という言葉が印象的でした。それらの言葉は後に起きる出来事の伏線となっていました。
ラストではクリムゾン・ドーンの真の指導者として“あの人”が登場しました。時系列的におかしいと思ってしまいましたが、アニメシリーズ等の設定に準拠しているということでしょう。
ハンとチューバッカが、ベケットの話していた大物ギャングから仕事をもらうために砂漠の惑星タトゥイーンに向かうところで物語の幕は閉じました。その後のハンとチューバッカが出会う人たちや繰り広げられるエピソードのことが思い出されて感慨深かったです。