スター・ウォーズ/最後のジェダイ (アダム・ドライバー)

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映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(STAR WARS: THE LAST JEDI)は、『スター・ウォーズ』シリーズの実写映画本編の第8作品目で、レイを主人公とする続三部作(シークエル・トリロジー)の第2章に当たります。『LOOPER/ルーパー』などのライアン・ジョンソンが監督と脚本を担当しています。
アダム・ドライバーはカイロ・レン役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●感想(ネタバレ注意)
自身の中に眠っていた未知なるフォースの能力に覚醒したレイ(デイジー・リドリー)。そんなレイの宿敵となるファースト・オーダーの戦士で祖父ダース・ベイダーを敬愛してフォースの暗黒面を信奉するあまり父ハン・ソロを手にかけてしまったカイロ・レン(アダム・ドライバー)。ファースト・オーダーの脱走兵でレジスタンスに参加してカイロ・レンとの戦いで傷を負ったフィン(ジョン・ボイエガ)。そんな若き戦士たちのドラマが凄かったですし、レジスタンスの凄腕パイロットのポー・ダメロン(オスカー・アイザック)のキャラクター像に深く切り込む話も盛り込まれていて見応えがありました。
新キャラクターもいい味を出していました。フィンと一緒にある任務を果たそうと奮闘する整備士ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)、ある局面で厳しい運命の決断を迫られるレジスタンスの幹部アミリン・ホルド中将(ローラ・ダーン)、儲け主義で全く信用ならない謎めいた男DJ(ベニチオ・デル・トロ)なども物語に大きく絡んで強烈な印象を残していました。BB-8の活躍、チューバッカとポーグとの関係、レイと島の原住民ケアテイカーとの関係も印象的でした。
シリーズファンとしては、チューバッカ、R2-D2、そしてレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)がルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)と再会するシーンも感動的でした。R2-D2がルークに見せた、レイア姫がオビ=ワン・ケノービに宛てたホログラム映像も懐かしかったです。
“フォース”の描かれ方にも驚きました。レイとルークの修行パートで描かれるフォースをはじめ、本作ではシリーズ史上類をみない能力が数多く登場しました。レイアが宇宙に投げ出された時に助かったのも一種のフォースのおかげなのでしょうか。びっくりしました。
ストーリー展開はテンポがよかったですし、映像はスペクタルで、戦闘などのアクションシーンはダイナミックで見応えがありました。登場人物たちが厳しい試練を乗り越えて成長し、自分の居場所を見つけていくところもよかったです。それはある意味、旧3部作とも共通する点でしょう。
レイの両親は誰なのか、ルークとレンの間に何があったのかは賛否が分かれるところでしょう。個人的には消化不良に感じましたが、本作が3部作の“中継ぎ”にあたる2作目ということを考えると、完結編ではどのように展開して収束へと向かうのかますます気になります。
ちなみにエピソード9は2019年公開予定で、その前にスピンオフである『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が2018年に公開される予定です。ハン・ソロの若き日の冒険が描かれるとのことで楽しみです。