- 2010年8月19日
向井理さんは、TBS系列の日曜劇場枠にて放送されている連続ドラマ『S -最後の警官-』に神御蔵一號 役で出演しています。
先日は第1話が放送されました。
●あらすじと感想
神御蔵一號(向井理さん)は、子どもの頃、幼なじみの棟方ゆづるとその両親と一緒に出かけた繁華街で通り魔事件に遭いました。その際、ゆづるの両親が被害を受けて殺され、犯人は警察に射殺されました。憎むべき存在を失い、大切な人の命を奪った理由を聞くこともできないという苦悩を抱えて生きてきた一號とゆづる(吹石一恵さん)。一號はその後「大切な人を守れる力をつけたい」とプロボクサーになり、引退後、警察官となりました。
銃乱射事件が起きた際、野次馬の足止めのために応援警官として集められていた一號は、標的にされて撃たれて動けない銃器対策部隊員・篠田秀雄(小澤亮太さん)を守るために、盾を持ってなりふり構わずに銃弾の雨の中に飛び込みました。それをきっかけに発足間もない警察庁特殊急襲捜査班(=Nationai Police Safetyrescue、略称NPS)の突入第一班として香椎秀樹(大森南朋さん)にスカウトされた一號でしたが、ゆづるの両親が殺された過去の事件のことが頭をよぎって断りました。でも、その後に起きた通り魔事件をきっかけに、NPSは“犯人の殺害制圧ではなく生かしたままの逮捕”を目的とした部隊であることが分かって入ることにしました。
そして半年後、銃を持った犯人が、主婦と小学生の男児を人質にとって立て籠もる事件が発生。SAT(=特殊急襲部隊)が後方支援に回って待機する中、NPSは犯人確保に見事成功しました。一號のボクシング仕込みのパンチも役に立ちました。
SAT隊長・中丸文夫(高嶋政宏さん)が元部下である香椎に忠告した「悪に赦しは通用せん」という言葉が印象的でした。中丸の部下である蘇我伊織(綾野剛さん)も、NPSの“確保”を甘いと考え、「犯罪者は反省しない、だからこそ射殺という方法も必要」と考えています。この国の最後の砦は自分たちであると自負している中丸や蘇我たちSATと、人を信じて“確保”にこだわる香椎や一號たちNPS。犯罪者に対する信念が違うところが興味深いです。そして、猪突猛進な一號と、冷徹なスナイパー・蘇我の魂のぶつかり合いが今後も期待できそうで楽しみです。
原作は、小学館の「ビッグコミック」で連載中の小森陽一さん原作、藤堂裕さん作画による同名漫画です。