奥様は、取り扱い注意 最終回 (西島秀俊さん)

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西島秀俊さんは、日本テレビ系列の毎週水曜夜10時「水曜ドラマ」枠にて放送されていた連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』に伊佐山勇輝 役で出演しました。
先日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想(ネタバレ注意)
伊佐山菜美(綾瀬はるかさん)は、旦那・勇輝(西島秀俊さん)が公安の人間であると園田小雪(西尾まりさん)から教えてもらう。その夜、勇輝と菜美は激しい夫婦喧嘩を繰り広げるが、思い出の写真が入った写真立てを壊してしまったことにより冷静になって話し合う。勇輝は菜美が中国で死亡を装う半年前から監視していたことを明かす。初めはカメラ監視だけしていた勇輝だったが、菜美が普通の受付嬢として笑顔を振りまくという不可解な行動をし始め、その行動動機を探るように上から命令され合コンに参加。ところが菜美と向かい合った瞬間に一目ぼれしてしまい、彼女を身近で監視するという名目で上を説得して結婚したとのこと。菜美が戸籍を買ったのはただ新しい人生を始めたかっただけだということが分かった勇輝は、上を説得して、結婚生活1周年を迎えるまでに菜美に怪しい行動がなければ監視を解いてもらう約束を取りつけた。ようやく菜美と本物の夫婦になれると喜んでいた勇輝だが、そんな矢先に菜美がご近所トラブルに首を突っ込むようになったのだ。誘拐事件を解決したり殺人事件にまで首を突っ込むようになり行動がどんどん大胆になった菜美。勇輝は問題にならないように苦労しながら菜美の痕跡を消していたが、とうとうそれではカバーしきれなくなってしまった。それは菜美が盗聴絡みの事件で有力な政治家を破滅させたからだ。それが原因で上にとって菜美はテロリストに準じる存在になってしまった。本当なら拘束されてもおかしくない状況だったが、勇輝が先手を打って国内でこれ以上菜美が騒動を起こさないようにするためとしてドイツ行きを上に提案してなんとか認めてもらえた。だから2人でドイツで新しい生活を始めるために、これ以上事件に首をつっこまないよう勇輝は菜美に忠告するのだった…。
大原優里(広末涼子さん)は、売春斡旋組織のリーダー・横溝健(玉山鉄二さん)の罠にはまって、浮気映像をネタに夫にバラされたくなかったら売春で金を稼ぐよう脅迫されました。でも優里は横溝の脅迫に屈することなく「徹底的に戦う」と宣言。そこで横溝は見せしめとして部下を使って優里に大怪我を負わせました。
うっかり階段から転げ落ちたと聞かされる菜美ですが、優里の怪我の具合を見て誰かに殴られたのだと見抜きます。それから優里から事情を聞き出して、浮気映像を取り返すために動き出しました。菜美は小雪にも協力してもらいながら横溝の事務所に侵入して優里の浮気映像を含んだHDDをすべて奪いました。
当然のことながらそのまま引き下がる横溝ではありません。今度は佐藤京子(本田翼さん)を誘拐して映像の入ったHDDを返すよう要求しました。菜美は横溝たちのもとに1人で出向き、部下たちをあっという間に倒して京子を救出。横溝に対して、事務所のパソコンに入っていた色んな悪事の証拠を全部コピーしてあると告げ、それをバラされて破滅したくなかったら、自分たちの街から手を引き、自分の友達に二度と近づかないよう約束させました。横溝は去り際に「行くところがなくなったら、俺んとこに来い。おまえがあんな街におさまっていられるわけがないんだからな!」と言いました。
菜美は、自分が欲しかったものは穏やかな生活・温かな家庭のはずだと思っていましたが、横溝の部下たちと戦う最中に快感を覚えて気付いてしまいました。それは、戦いに向かう前に勇輝が指摘していたように、自分が欲しいものは“スリル”を味わうことだったのだと…。
菜美が帰宅すると、勇輝が笑顔で出迎えてくれました。でも次の瞬間、勇輝は菜美に銃口を向けて「動くな!」と言って睨みつけました。菜美は心の中で「なんというスリル。やっぱりこの人を愛してる」と呟き、そして暗転の中、銃声が響き渡ったところで物語は幕を閉じました。2人はどうなったのでしょうか?なんとも気になる終わり方でした。