ラスト・ドクター 最終回 (相武紗季さん)

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相武紗季さんは、テレビ東京系列の「金曜8時のドラマ」枠にて放送されていた連続ドラマ『ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~』に吉崎薫子 役で出演しました。
一昨日は最終回(第9話)が2時間スペシャルで放送されました。
●あらすじと感想
吉崎薫子(相武紗季さん)は、院長の柳田修平(伊東四朗さん)から見合いを勧められて、結婚について悩みます。
そんな中、秋田晋也(寺脇康文さん)と薫子たちは、死因不明の中田正弘(春田純一さん)のご遺体を解剖します。秋田は、腹部打撃による“腹膜性ショック”が死因であると診断し、殺人または傷害致死の可能性があると言います。その後目撃証言から、死亡直前に中田と喧嘩をしていた進藤和弘(岡田義徳さん)が被疑者として逮捕されました。
一方、薫子は、中田の妻・佳代子(遊井亮子さん)から夫婦の話を聞いて結婚に憧れを抱き、お見合いをすることに決めます。最初のお見合いはお互いに好感触だったようです。結婚に否定的な秋田はそれを聞いて気に入らない様子です。
進藤に対する傷害致死被告事件について、検案の内容を証言するために、検察側の証人として秋田が出廷することになりました。裁判所に来た秋田は驚きます。なぜなら進藤の弁護人が、秋田の別れた妻である川田玲子(草刈民代さん)だったからです。法廷での玲子の質問責めに、秋田は「(検案や科学の力は)100%(正しい)ってことはありません」と答えてしまいます。そこへ玲子は、中田の死因はもともと患っていた右冠動脈欠損症による内因性急死つまり“病死”であるという見解を示し、進藤が中田を殴ったことは死因とは直接関係ないと主張しました。
見合い相手・福山真治(袴田吉彦さん)とのデートでいい雰囲気だった薫子ですが、翌日、中央東署の検案依頼でご遺体と対面して驚きます。なんと福山でした。でも薫子は、ショックを受けつつも監察医として毅然とした態度で検案に臨み、死因が明確ではないので解剖が必要であるという判断を下しました。福山の関係者として身元確認に現れた加藤由紀(三津谷葉子さん)は、婚約者だと名乗りました。なんと福山は結婚詐欺師だったのです。
秋田が福山の解剖を担当し、竹下亮子(YOUさん)が検査に当たりますが、検案の見立て通り死因は排ガスによる一酸化炭素中毒でした。福山には元妻・まさみ(岩崎ひろみさん)との間に息子がいて、その息子は拡張型心筋症という病気を患っていました。福山は息子の手術代のために結婚詐欺を働き、犯罪者の息子にしないために離婚したようです。息子が受取人の生命保険にも入っていましたが、加入して1年以内の自殺のため保険金はおりないとのことです。その話をまさみから聞いた薫子は、福山の息子の治療費のことを考え、「本当に自殺だったかどうかもう一度調べてみます」と約束しました。
裁判で元妻弁護士・玲子にいわば完敗した秋田は、逆転のカギは目撃者であるとにらみますが、空振りに終わりました。その矢先、裁判も終わってしまいました。進藤は無罪で、すぐに釈放。検察としては控訴を断念する方針とのことです。監察医のミスが冤罪を作るところだったとして、秋田はネットで叩かれてしまいます。そんなことは意に介さない秋田ですが、中田の死因が気になって仕方がありません。そこから突破口を開いたのは玲子でした。それは、彼女が持ってきた「中田の妻・佳代子は進藤の花屋の得意客で、進藤と親しかった」という情報です。進藤は佳代子と知り合いであることを玲子に隠していましたが、玲子が偶然2人が会っているのを見かけて調べたのです。そこで秋田は、進藤と佳代子が中田を殺すために意図的に仕組んだのではないかとにらみます。
そんな中、福山の死因が判明しました。亮子の更なる検査で、福山が飲んでいたのは睡眠薬ではなく正常量の精神安定剤であったことがわかり、心臓の組織検査からは孤立性心筋炎が見つかりました。福山の死因は一酸化中毒ではなく、感冒などのウイルスが心臓に達して死に至る心筋炎だったのです。福山は心筋炎のせいで意識を失い、その後、一酸化炭素中毒を起こしたようです。直接の死因は孤立性心筋炎の方だったのです。つまり、自殺ではなく病死でした。これで福山の息子に保険金がおりるとして薫子は喜びました。
秋田は進藤と佳代子の関係、進藤の利き腕の拳に武術を相当やっている人と同じようなタコがあることを刑事の山倉正義(渡辺いっけいさん)と池田優太(渡部秀さん)に話し、詳しく調べるよう頼みます。しかし、控訴期限日まであと2日しかないということもあり、断られてしまいました。そこで秋田は関東監察医務院の人たちに事情を説明して調査の協力を仰いで頭を下げます。すると“仲間”ということで、薫子や山下美恵子(戸田恵子さん)、亮子が快諾。安田圭介(マキタスポーツさん)も柳田院長の呼びかけで渋々協力することにしました。
関東監察医務院の人たちと、一応調べてみることにした山倉たちのおかげで、進藤が空手を習っていたことがはっきりしました。そんな中、自分たちのことを玲子が調べていると知った進藤は、玲子の弁護士事務所を訪れます。偶然その時に秋田が、進藤の空手のことを電話で報告し、玲子から進藤の訪問を知らされました。進藤は、自らの計画殺人を告白した上で、玲子の口封じをしようと襲いかかります。逃げた玲子は屋上に追い詰められますが、電話で危険を察知した秋田が駆けつけ、機転を利かした防御方法で、進藤の攻撃をかわしました。秋田の指示で薫子が山倉に連絡をしていたので、そこへ山倉たちが駆けつけて進藤はあえなく御用。その後、警察署で事情聴取を受けた進藤は無罪から一転して殺人容疑で逮捕され、佳代子も殺人教唆で逮捕されました。
汚名返上どころか大手柄の秋田。お礼を言いに来た玲子の勧めで、秋田は薫子、美恵子、亮子たちに「これからもよろしくお願いします」と挨拶をして、玲子に「これからは生きてる人間にもっと目を向けていこうと思う。この人たち(=薫子たち)は一番近くにいる生きてる人間なので大切にしなくては、と」と言いました。中央東署からご遺体が到着し、薫子たちは仕事に戻りました。玲子と二人きりになった秋田は、ぎこちないながらも玲子に手を差し伸べて握手を交わしました。秋田がうなずきながら仕事に戻っていき、玲子はその後ろ姿を見送りながら微笑みました。
解剖を始める秋田、薫子たちと、それを見守る山倉たち。そして検査をする亮子に、車のそばで読書をしながら待機する運転手・久保田孝輔(梶原善さん)。休憩の合間に趣味のコレクションである箸袋をファイリングする安田に、ゴルフの素振りをする柳田院長。最後に解剖を終えた秋田が一人お辞儀して解剖室を出たところで物語は幕を閉じました。秋田は薫子たちのおかげで、「死んだ人のことをわかろうとすれば、生きている人とも向き合うしかない」ということを分かり始めてきました。きっと本作はシリーズ化してくれるでしょう。また秋田たちの検死報告が観たいと思いました。

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