ブルドクター 最終回 (石原さとみさん)

ishiharasatomi06

石原さとみさんは、日本テレビ系列にて毎週水曜夜10時から放送されていた連続ドラマ『ブルドクター』に釜津田知佳 役で出演しました。
一昨日は最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
武田伸生教授(小日向文世さん)の弱みを握り、死因の隠ぺい・ねつ造をさせていた縄文寺出議員(鹿賀丈史さん)。縄文寺議員は、死因の隠ぺい・ねつ造はすべて秘書・奥山直也(羽場裕一さん)と武田教授によるものであると公表しました。そんな中、奥山の遺体が発見され、縄文寺議員の指名により医療センターの死因究明室室長に就任した名倉潤之助(稲垣吾郎さん)は、縄文寺の指示通りに、死体検案書に自殺と明記しました。
奥山の死因に疑問を持った大達珠実(江角マキコさん)は、奥山の妻・美里(クノ真季子さん)に解剖を提案しますが、縄文寺議員のお世話になっている美里は拒否。そこで珠実と知佳(石原さとみさん)は、強行手段に打って出ました。なんとご遺体を窃盗して解剖したのです。実は縄文寺議員との会話を録音して悪事の証拠をつかみ、警察に協力を仰いでいた名倉。警察は火葬場でご遺体を確保する予定でしたが、珠実と知佳がその前にご遺体を持って行ってしまった形です。なにはともあれ、珠実たちの解剖で偽装自殺が判明し、名倉のおかげで縄文寺議員は殺人罪及び虚偽診断書等作成罪の容疑で逮捕されました。珠実と知佳は窃盗及び死体損壊罪の罪で逮捕されましたが、奥山のご遺族が解剖の承諾書を提出したことで釈放されました。
その後、やはり武田教授は虚偽診断書等作成罪の罪で逮捕されました。名倉は、母親が男を作って家を出て行ってしまったというトラウマから、人の気持ちを信じることができないという悩みを知佳に告白。名倉と知佳は仲直りをして再び付き合うことになったようです。武田教授と珠実は法医学教室を懲戒解雇され、名倉は教授に任命されました。一方、警視庁警務部厚生課係長になっていた知佳は、再び武蔵警察署勤務を命ぜられ、“刑事”に復帰しました。
時は経ち約1年後。夫の海外研修に付き添い、ドイツへ行っていたはずの珠実が法医学教室に戻ってきました。名倉が珠実を准教授として迎えるために呼んだのです。そんな矢先に河川敷で死体が発見されたとの連絡が入り、珠実は早速白衣を着て、知佳と共にブルドーザーの如く突進して現場に向かうのでした…。
全体を通して、強引な展開やいまいち流れに合っていないように感じられる珠実の家族話等が気になりましたが、おおむね楽しめました。名倉の立ち位置が中途半端に感じましたが、最終回では見せ場があって、しかも、死因究明制度が改善されるよう活動する中で、制度の改善だけでなく、医師を育てることの重要性も痛感して珠実を呼び寄せるという、なんとも正義感溢れるカッコいい役回りでした。もちろん、あきらめずに目の前のご遺体に向き合っていく珠実もカッコいいのですが、制度を変えるためには名倉のようなアプローチも必要でしょう。どこまで現実と合致しているかどうかは分かりませんが、日本の死因究明制度のずさんさも印象的でした。