曲げられない女 (永作博美さん)

nagasakuhiromi

永作博美さんは、毎週水曜夜10時日本テレビ系列にて放送されている連続ドラマ『曲げられない女』に長部(蓮美)璃子 役で出演しています。
昨日は第8話が放送されました。
●あらすじと感想
長部璃子(永作博美さん)と藍田光輝(谷原章介さん)の2人と仲たがいしてしまい、ひとりぼっちになってしまった荻原早紀(菅野美穂さん)は、中島剛志(平泉成さん)の法律事務所で働きながら勉強に励むが、産婦人科の費用のこともあり、生活費がままならず、亡き母のネックレスを売るところまで追い込まれていた。
そんなある日、無理がたたって風邪で寝込んでしまった早紀の前に、別れた坂本正登(塚本高史さん)が現れた。その日は早紀の誕生日で、プレゼントを渡しに来たようだ。早紀の今の状況を察した正登は、早紀が心を入れ替えるなら横谷里美(能世あんなさん)と別れて早紀と結婚するとプロポーズ。そんな矢先、人生に悲観した上の階に住む大学生・今田健治(市川知宏さん)が暴れ出し、その母親(酒井麻吏さん)が助けを求めてやって来た。正登はそれどころではないと追い返そうとするが、早紀はその母親に傷があるのを見て、健治の説得にあたることにする。早紀は健治を説得しながら、いつしか自分の大事な友達である璃子と光輝について力説していて、そんな姿を偶然早紀に会いにやって来た璃子と光輝が遠くで見ていた。そんな中、健治の母は早紀の名前を聞いて、早紀の父親が命と引き換えに救った赤ん坊が健治だったことを明かす。そして、健治の母は早紀にお礼を言いなさいと頭を叩いて健治を叱りつける。どうやら一件落着のようである。「人は誰かに助けてもらって生きている。生かされている。誰にも助けてもらわないで生きていける人間なんてこの世に1人もいない」と悟った早紀。正登は璃子と光輝が来て自分の出る幕は無いと思ったのか、里美からメールが来て帰ってしまった。
光輝は「人を楽しませる仕事とは?」というレポートを早紀から送られて、璃子は、早紀が璃子の母親に、璃子が今大変だから電話してやってくれと頼んでいたのを知って、早紀のもとに来たとのこと。早紀の家には書きかけだが璃子用のレポートもあった。璃子はリサイクルショップで早紀のネックレスを見つけ、買い戻してくれていた。早紀は、生まれてから今まで一度も言ったことのない言葉「助けて」を璃子と光輝に伝えて頭を下げた。「それはこっちのセリフだけどね」と璃子と光輝は答え、早紀が笑顔を見せて3人は仲直り。それから光輝が料理を作り、みんなで早紀の誕生日を祝った。光輝と璃子は、早紀の書いてくれた結論どおりにすると言う。光輝のレポートには「人を楽しませるのが何より好きな藍田光輝は、彼の料理で沢山の人を幸せにすべきではないだろうか」と、璃子のレポートには「泥の中で育ちながら美しい花を咲かせる蓮のように、辛くて苦しい環境でこそ、蓮見璃子は輝きを増すような気がする」とあったのだ。
その後、レストランの厨房で皿洗いをする光輝の姿があった。璃子は離婚届を義母の富貴恵(高林由紀子さん)に渡すが、富貴恵が突然倒れてしまった。
そして10月になり、司法試験の二次をクリアした早紀は、残すは口述試験のみとなっていた。その試験日は早紀の分娩予定日でもあった。早紀が家で体操をしながら勉強をしていると、そこへ結婚式場から逃げ出した正登が現れるのだった…。
早紀は日記に「人って1回失ってみないと、本当に大切なものが分らない…。生きるってもしかしたら、余計なものは捨てて、本当に必要なものを大切にすることなのかもしれない…」と書きました。今回はまさにそのことを描いたお話でした。
印象的だったのは、璃子が電話で母親に「私の良いところって、どこだったっけ?」と問いかけた場面です。早紀はそんな璃子と光輝の良いところをきちんと理解して、相応しい道を模索してくれていました。人間は自分のことを理解してくれる人がいるとそれだけで生きる力が湧いてくるものです。3人が仲直りして本当に良かったです。正登に足りないものは、相手の気持ちを理解して尊重する心なのでしょう。今後の展開も気になります。

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