鹿男あをによし (児玉清さん)

kodamakiyoshi

児玉清さんは、毎週木曜夜10時フジテレビ系列にて放送されている連続ドラマ『鹿男あをによし』に小治田史明 役で出演しています。
先週は第8回が放送されました。
●あらすじと感想
鹿が言うには、鼠の運び番が鼠に逆らって、目を手放そうとしないんじゃないかとのこと。“目”は人間が持っていても何の力も発揮しないガラクタにしか過ぎないはず。小川孝信(玉木宏さん)の確信どおり、リチャードこと教頭・小治田史明(児玉清さん)が鼠の運び番だとすると、“目”は小治田が執着するもの、それは小治田が専門に研究する邪馬台国に関係するものだと推測。小川は、藤原道子(綾瀬はるかさん)、堀田イト(多部未華子さん)とともに黒塚古墳に訪れる。そして、いつもの藤原お得意の歴史解説から、“サンカク”の正体が「三角縁神獣鏡(さんかくぶち・しんじゅうきょう)」と呼ばれているものだと突き止める。これは、自分から選んだ人間としか口を利かないはずの鹿が、思わず「よくやった」と藤原に声をかけてしまうほどの手柄だ。
小川、藤原、堀田の3人は、ついに小治田と直接対峙。小川と堀田がそれぞれ鹿の運び番、使い番であることを明かし、目を返すように要求。とぼける小治田に、あなたが受け取ったものは、これまでに出土された三角縁神獣鏡とは価値が全く違う卑弥呼の鏡で、それはあなたの論文を裏付ける重要な鏡となるのみならず、考古学会を揺るがす歴史的な発見となるので、手放そうとしないのではないかと小川が切り込む。それでもなお、白を切りとおそうとする小治田に、「渡しましたよ」と止めを刺す声がする。声の主は長岡美栄(柴本幸さん)だ。小治田のことを信用し、小川の言うことには聞く耳を持たなかった長岡だが、必死に訴える藤原に心を動かされやって来たようだ。すると小治田は、余裕のある態度を崩さないながらも、負けを認め、自分が鼠の運び番であることを告げ、よくここまでたどり着いたと言うのだった…。
正体を裏付ける証拠になるものはないかと教頭室を物色する小川は、その現場を体育教師・前村さおり(キムラ緑子さん)に見られてしまい、しかも小治田の巧妙な情報操作により、小治田の純金の懐中時計を盗んだように見られ、職員室で孤立してしまいました。そのことを福原重久(佐々木蔵之介さん)に指摘されると、小川はこういうのには慣れていると言い、ちょっとしたトラブルがきっかけで、みんなから神経衰弱扱いされて研究室でずっと孤立しいて、それで結局仕事を失って恋人にまで見捨てられたエピソードを話す。藤原を見ながら、今回は違うと思うよと小川に言うシゲさんは、やはりすべてを達観したような不思議な存在でした。そういえば、鈍感な藤原に、リチャードが小川に関する情報戦術を行ったことを教えてあげたのもシゲさんです。最初は怪しげな存在でしたが、今では頼もしいとさえ感じます。
ついに自分が鼠の運び番であることを認めた小治田は、素直に“目”を返すでしょうか? 今後の動向も気になります。