電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018- 最終回 (野村周平さん)

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野村周平さんは、テレビ東京系列の毎週土曜深夜の「土曜ドラマ24」枠にて放送されていた連続ドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』に弄内翔 役で出演しました。
一昨日は最終回(第12話)が放送されました。
●あらすじと感想(ネタバレ注意)
弄内洋太(戸次重幸さん)の手助けもあり、天野アイ(西野七瀬さん)は弄内翔(野村周平さん)のもとに帰ってきました。でもアイの再生時間は残りわずかです。翔は自分が成長した姿をアイに見せて安心させようと、あるサプライズを計画します。
古矢智章(清水尋也さん)は、柴原奈々美(飯豊まりえさん)にこれまでのことを謝りますが、奈々美は嫌悪感を示すばかり。2人は本心をぶつけ合うことで、表面的だった関係を変化させていきます。ある意味、距離が縮まってきたのです。
アイの再生時間は残りあと2日となってしまいました。アイと翔は、残り少ない時間を惜しむように、翔の幼少時代の話などをして夜通し語り明かします。そして迎えた最後の日、2人は約束していた念願のデートをします。それから翔はアイをとっておきの場所へ連れて行きます。そこは建物の屋上で見晴らしのいい場所でした。翔が一人で時間を忘れてよく絵を描いていた場所で、親友の智章でさえ知らない誰も踏み込めない翔だけの場所とのこと。翔は「でも今日、その記憶は更新されたんだよ。もう一人じゃない。アイと2人で景色を見た場所になったんだよ」と言いました。するとアイは「残るんだな、そうやって。翔の記憶の中に…俺が」と言い、それに対し翔は「そうだよ。しかも何度でも再生可能なやつだから、むしろ思い出すたびに強くなるんだぞ、記憶ってやつは」と答えました。夕日に染まる2人の姿が印象的でした。
その後も翔の心のこもったサプライズが続きます。翔とアイが家に戻ると、スクリーンとディナーの準備がしてありました。智章と奈々美に協力してもらったのです。スクリーンには奈々美のナレーションとともに翔が描いた絵物語が映し出されました。間に合わなくて話は途中までしか出来ていませんでしたが、アイは涙を流して喜びました。
ちなみに弄内洋太のところには、25年前にビデオガールから人間になった天野あい(西野七瀬さん:二役)がいました。あいが言うには、ビデオガールとしてやり残したことがあったため、そのわずかな思いがテープの中に残って天野アイを再生させたのではないかということでした。
初めてアイがテレビの中に出てきた時に翔が願ったことは、「俺の本当の声を聞いてほしい。誰にも言えない思いを少しでいい…」というものでした。そのことをアイに確認した翔は「だから今、聞いてくれ。おまえが好きだ。愛してるよ、アイ」と告げました。アイはお礼を言い、2人は抱きしめ合いました。それからアイがキスを提案して「大好きだよ、翔」と告げ、2人の顔が近づきます。お互い目を閉じ、唇と唇が重なるか重ならないかのところで光に包まれ、翔が目を開けると、そこにアイの姿はありませんでした。アイのかけらとも言える光の粒たちが舞い上がっていきました。
1カ月後、翔、奈々美、智章、大宮リカ(大友花恋さん)の4人が放課後に仲良く打ち合わせする姿がありました。アイに見せた未完成の絵物語の続きを制作しているようです。後日、翔は部屋で一人、完成した作品をスクリーンで見て「よし」と呟きました。まるで生まれ変わってスタートラインに立ったような清々しい表情を浮かべていました。(幻の?)アイが部屋の片隅からそんな翔の様子を見届けて微笑んだところで物語の幕は閉じました。
切ない終わり方ではありましたが、翔が成長したようでよかったです。本作の約25年前の出来事が描かれた漫画『電影少女 VIDEO GIRL AI』もおすすめです。