天空の蜂 (本木雅弘さん)

motoki03
映画『天空の蜂』は、東野圭吾さんの同名小説を堤幸彦監督が実写化した作品です。
本木雅弘さんは、三島幸一 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
1995年8月8日。新型の巨大ヘリコプターCH-50J(=ビッグB)の納入式典が開催される運びとなった。ヘリコプターの開発責任者の湯原一彰(江口洋介さん)は、妻・篤子(石橋けいさん)と息子・高彦(田口翔大さん)を連れて式典に参加するために愛知県の錦重工業株式会社名古屋航空システム製作所小牧工場を訪れる。一見すると家族サービスで家庭円満に見えたが、湯原は技術者としてビッグBの開発に心血を注いで家庭を顧みなかったために、夫婦の間では別居の話まで持ち上がっていた。それを偶然知ってしまった高彦は、ショックを受けて親たちのもとから黙って離れる。湯原の同僚・山下の息子である恵太と一緒に式典開始前の会場に忍び込んだ高彦は、ビッグBを見つけてコックピットに入ってしまう。
そんな中、あることを目論む男(綾野剛さん)が、遠隔操縦によってビッグBを動かしてしまう。異変に気づいた湯原が慌ててビッグBのもとへ駆けつける。恵太の救出には成功したものの、高彦は救えなかった。ビッグBは高彦を乗せたまま飛び立ち、福井県敦賀市にある高速増殖原型炉『新陽』の上空に静止する。ちょうどその頃、関係者にビッグBを奪った犯人からFAXが届く。その犯人は“天空の蜂”と名乗り、日本の原子力発電所をすべて破棄しなければ、大量の爆発物を積んでいるビッグBを原子炉に墜落させると宣言するのだった…。

燃料が切れてヘリが墜落するまで残された時間は最短で8時間。ビッグBを開発したヘリ設計士・湯原と、原発『新陽』の設計士・三島幸一(本木雅弘さん)が中心となって、機内に残された子どもの救出とヘリ墜落の阻止をするべく奔走します。この2人はもちろんのこと、ビッグBを奪った男を追う福井県警ベテラン刑事・室伏(柄本明さん)と新米刑事・関根(落合モトキさん)、救助ヘリで子どもの救出にあたる自衛隊員の上条(永瀬匡さん)や根上(やべきょうすけさん)、事件の鍵を握ると見られる女性社員(仲間由紀恵さん)を突き止める愛知県警刑事・高坂(手塚とおるさん)や野村(松島花さん)、東京の炉燃理事長・筒井(石橋蓮司さん)からの命令と現場の重圧と闘う『新陽』所長・中塚(國村隼さん)など、様々な人間模様が描かれていて見応えがありました。
犯人側の「世の中には、ないと困るが、まともに目にするのは嫌だってものがある」、「沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない。常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。子どもは、刺されて初めて蜂の恐ろしさを知る」といった主張が印象的でした。事件の背景を通じて、原子力発電にかかわる様々な問題が提起されていて、いろいろと考えさせられました。
原作にない最後のシーンは、なんだか救いのようなものが感じられて良かったです。本編において、自衛隊が命がけで子どもを救助したことや、福井県警の新米刑事がこれまた文字通り命がけで犯人確保に奮闘したことと繋がっていると思いました。上や裏の思惑がどうであろうと、現場の人たちは自らの信念に基づいて人のために仕事を全うしている、そんな希望の光が見えました。

スポンサーリンク