- 2011年10月22日
TBS系列にて毎週金曜夜10時から放送されていた金曜ドラマ『専業主婦探偵~私はシャドウ』が一昨日、最終回(第9話)を迎えました。
●あらすじと感想
浅葱武文(藤木直人さん)は妻・芹菜(深田恭子さん)に浮気を謝罪して、芹菜のいない人生なんて意味がないと気づいたと告げました。それから武文はひばり証券で一緒に働いてきた仲間を救うために危険を承知で東京に戻りました。
芹菜は友人の戸倉もと子(芦名星さん)に頼んでツイッターで「ひばり証券がマリアブラザーズに身売り!?」との情報を流してもらいます。噂は千里を走り、ひばり証券には投資家からの問い合わせが殺到し、たちまち社員たちにも動揺が広がります。藤元泰介(小日向文世さん)の働きかけもあり、社長は役員を招集して臨時取締役会を開くことにしました。
武文は常務取締役・新山晃(遠藤憲一さん)に雇われた柄の悪い人たちに拘束されますが、陣内春樹(桐谷健太さん)に助けられます。そして、武文は臨時取締役会に駆けつけ、新山の乗っ取り計画を暴露しました。ところが逆に武文が仕組んだものとしてなすりつけられてしまいました。それを救ったのは、派遣清掃員“山田真子”に変装した芹菜です。芹菜は弁当を配膳する際に陣内から受け取った封筒を武文に渡しました。その封筒には、新山とマリアブラザーズとの間で交わされた契約書が入っていました。武文はその契約書をすかさず公表。内容は「ひばり証券の買収が成功した暁には、移籍金10億で新山が新会社の社長に就任する」というもので、新山はもう言い逃れすることはできません。芹菜も「モラルは守らないといけないですね」と会心の笑みを見せました。
契約書は新山常務の妻で部長の千早(石田ゆり子さん)が陣内に常務室の金庫から盗ませたものでした。芹菜のおかげで目が覚めた千早は罪滅ぼしをしたかったそうです。それから千早は武文から受け取った退職願を本人に返し、社長が武文には残ってほしいと言っていることを伝えます。そして、武文に別れを告げて会社を去っていきました。
清掃員・山田が芹菜であることにようやく気づいた武文は、芹菜に「朝も昼も夜も、いつもこんなに近くにいて、俺のことを守っててくれてたんだね」と言いました。臨時取締役会の後に突然倒れてしまった泰介は、病状が回復する頃にはすっかり丸くなっていました。新山に対する復讐心に取りつかれていた泰介ですが、芹菜に新山と同じだと注意されて「あなたのことを好きな人をがっかりさせないでください」と言われたことで目が覚めたようです。泰介は、本社に戻って来るよう言われましたが断り、引退して卓球屋を始めるつもりだそうです。
芹菜が「夫婦って、全部知らない方がいいのかもね」と言って、芹菜と武文の間に一瞬不穏な空気が流れます。でも、振り向いた芹菜はとびっきりの笑顔で「おうちに帰ろう」と言いました。武文と手を繋いで歌を口ずさみながら歩く芹菜は本当に幸せそうです。
芹菜は再び探偵事務所に現れ、「私、本当の探偵になります!」と宣言しますが、陣内は「おまえは専業主婦に戻れ」と言って断ります。芹菜は陣内に感謝の言葉を述べました。
時は流れ2011年のクリスマス。浮気調査でホテルに張り込み中の陣内はとんでもない光景を目撃します。
武文がもと子と楽しそうに密会していて、武文の会社のIR部課長・幸田文則(日野陽仁さん)はなにやら男といちゃいちゃ食事。さらに瞳(RIOさん)とうまくいっているはずの十島丈二(古田新太さん)は、なぜか清掃員の徳丸秋子(植木夏十さん)と仲良く食事をしていました。わけが分からず気が動転する陣内に向かって、
武文が「なんて、ね」と書かれたボードを掲げます。それから陣内の背後から芹菜が現れて「びっくりした?」と問いかけました。実は、陣内が一人ぼっちでかわいそうだからということでみんなで企画したサプライズパーティーだったのです。「バカヤロー、俺はそんな暇じゃねえよ」と強がる陣内ですが、嬉しそうです。最後に「メリークリスマス!」と言って微笑む芹菜はとても可愛らしかったです。
強引な部分もありましたが、冒頭のナレーションにある通り、何の取り柄もないドジで不器用な主婦が、愛する夫のために探偵となって奮闘し、いつの間にか強く美しくなっていく物語になっていて面白かったです。個人的には陣内にも幸せになってほしいと思いました。