聖なる怪物たち 最終回

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テレビ朝日系列の木曜夜9時枠にて放送されていた木曜ドラマ『聖なる怪物たち』が昨日、最終回(第8話)を迎えました。
●導入部のあらすじと結末を含めた感想
警察に連行された司馬健吾(岡田将生さん)は、日向敏雄(長谷川博己さん)の口添えで釈放されるが、「もし万が一私たちの前に現れたら、君は未来を失うことになる。よく考えて行動しなさい」と釘を刺される。
それでも健吾は、本間篤志(田中哲司さん)に、有馬三恵(鈴木杏さん)が本間との子どもを産んでいたことを打ち明ける。すると本間は「できれば僕が引き取って育てたい」と言う。そんな矢先、生まれた時から母親がいないという赤ん坊の境遇が自身の過去と重なる健吾は、父・宗吾(平田満さん)の話を聞き、あらためて実の父親の子どもへの愛情の深さを感じる。そして、健吾は子どもを本当の父親である本間のもとへ返す方法を探り始める。
一方、日向圭子(加藤あいさん)は、しばらく子どもを連れて海外に行くと一方的に決めて敏雄に伝える。子どものことを考えているような口ぶりの圭子だが、熱を出した子どものことを心配せず人任せである。それを目の当たりにした優佳は驚き、諭そうとする。しかし、圭子は自分の血を受け継いでいるから立派な母親であると主張して聞こうともしない。優佳はためらいつつも、そんな圭子に真実を告げる。三恵に騙されて、子どもは圭子の血も敏雄の血すら引いていなかったこと。そしてそんな三恵を優佳が殺してしまったことだ。それに対して、圭子は“医療ミスってことになっているならそれでいいじゃない”、“殺してくれなんて頼んでいない。圭子のため圭子のためって、姉さんはいつもそう。重いの”といった言葉を言い放つ。それを聞いた優佳は愕然とするのだった…。
日向家に真実を伝え、強引に子どもを連れて行こうとする健吾。圭子がそれを阻止しようと健吾にナイフで切りかかり、それをかばって優佳が刺されて倒れました。その時に息も絶え絶えに優佳が健吾に向かって言った「あなただけが怪物にならなかった」という言葉が印象的でした。
病院を救いたかった院長・大久保志郎(小日向文世さん)、ただ妹を幸せにしてあげたかった優佳など、みんな守りたいものがあっただけなのに、怪物に変貌してしまった面々。しかし、“雨降って地固まる”と言いましょうか、優佳が刺されてから皆、正気に戻り、過去の過ちを悔い改め、それぞれの道を歩き出しました。
子どもは本間のもとで育てられることになりました。敏雄と圭子は日向家を出て、小さいながらも事業を始めて、以前より幸せを感じているようです。日向家の融資が途絶えた大久保記念病院は元の貧乏病院に逆戻りしましたが、院長は元の良心的な医者に戻ったようです。健吾はそんな大久保記念病院に戻ることになりました。手術後意識が戻らずにいた優佳ですが、ある日突然、健吾への手紙を残して姿を消してしまいました。手紙には健吾への謝罪と感謝の言葉、反省の気持ちが綴られていました。優佳を見つけた健吾は、優佳の本当の気持ち“ありがとうございました。お世話になりました”という言葉を聞きます。それから優佳は颯爽と歩き出しました。行き先は恐らく警察で、自首をしに行くのでしょう。
“生命(いのち)は奇跡”という言葉も印象的でした。生まれてきたことはもちろんのこと、いろんなことに感謝しながら、おごることなく、まっすぐに生きていきたいものです。