パーフェクト・リポート (松雪泰子さん)

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松雪泰子さんは、日曜夜9時フジテレビ系列にて新設された連続ドラマ枠である「ドラマチック・サンデー」第1弾『パーフェクト・リポート(PERFECT REPORT)』に蒼山叶 役で出演しています。
先日は第2話が放送されました。
●あらすじと感想
CTN(キャピタルテレビジョンネットワーク)報道局の「遊軍取材班」は、お荷物扱いされた者たちが飛ばされる部署だ。取材力は抜群だが、協調性がなく自分勝手に動く蒼山叶(松雪泰子さん)は、周りとのあつれきが絶えず、社会部から遊軍取材班デスクに異動になったのだが、相変わらずマイペース。そこで蒼山とは同期で報道局ニュース編集部デスクである黒井彰(平山浩行さん)は、蒼山の監視役として政治部から遊軍取材班に異動するよう赤坂衆(小出恵介さん)に命じる。赤坂は、出世コースに乗せてもらうことを条件に引き受けた。
そんな中、遊軍取材班に社会部からヘルプの要請が入る。大手ファミレスチェーン女社長・向田凛子(目黒真希さん)誘拐事件に絡んだものだ。この事件は、身代金の受け渡しに失敗して以来、犯人からの連絡がない状態だった。興味津々の蒼山だが、赤坂の見張りもあり、取材に加わることができない。
そんな矢先、投書やメールのチェックをしていた他の遊軍取材班のメンバーから、誘拐事件に関係があると思われるメールが来ていたことを知らされ、蒼山は赤坂が止めるのを無視して、差出人が指定した喫茶店へ向かうのだった…。
誘拐事件は向田社長の自作自演でした。社長職辞任の危機に迫られた向田は、誘拐で世間の注目を集め、株価の上昇と社長職の続投をはかろうと偽装誘拐を計画したのです。両親の事故が向田社長の会社に仕組まれたものだと思いたい三田幸生(金井勇太さん)はそのことを知り、マスコミに犯人を名乗れば、犯行の動機として報道にのせることができるかもしれないと、マスコミ各社にメールを送ったのです。しかし、蒼山はそのことを見抜いた上で、報道できないと幸生に言いました。民間の調査機関による再検証の結果も、当時の調査と同じで“事故”だったのです。
今回は、蒼山の抱えるものが明かされました。11年前、妻殺しの疑いがかかった男の独占インタビューに成功し、スクープをとった蒼山でしたが、オンエアーでは一部しか使われず、彼の無実の訴えは言い訳にしか見えない状態で報道されてしまいました。その直後、彼は事故で亡くなり、容疑は今も晴れないまま事件は未解決です。蒼山はいわば取材相手を裏切った形になってしまったのです。その経験からか、見過ごしたり見誤ったりするのが怖いという蒼山は、「私たち報道の仕事は、誰かを世間から抹殺するのは簡単なの。だからできることは全部やる。それでも誰かを傷つけることはあるけどね」と語っていました。
自分の目で真実を確かめようとしない赤坂は、蒼山に記者じゃないと言われ、感じるところがあったようです。逮捕の数日前の向田に核心的な質問を浴びせかけ、向田が動揺した表情を捕らえました。
退社時間きっかりに帰ってしまう遊軍取材班カメラマン・黄田功(要潤さん)は、娘1人のシングルファザーです。自分には娘が母親を求める孤独を埋められないと言う黄田に、蒼山は「あんたの愛情、伝わっているんじゃない。娘さんに」と言いました。実は蒼山は母親を幼いころに亡くしていて、男手一つで育ったようです。
今回もなんだかんだ衝突しながらも、遊軍取材班はニュースの裏に隠された真実にたどり着くことができました。今後の展開も楽しみです。