ゴーストママ捜査線 最終回 (生瀬勝久さん)

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生瀬勝久さんは、日本テレビ系列にて毎週土曜夜9時から放送されていた連続ドラマ『ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日~』に三船義光 役で出演しました。
先週は最終回2時間スペシャル(第9話)が放送されました。
●あらすじと感想
上原蝶子(仲間由紀恵さん)がユウレイになって3カ月。息子・とんぼ(君野夢真さん)はユウレイたちの悩みを蝶子と共に解決することで成長を遂げていた。しかし、とんぼは、自分が成長したらお母さんは安心していなくなってしまうということを思い出し、元気をなくしてしまう。
そんな中、とんぼの異母姉・葵(志田未来さん)は、頭上に落下してきた看板から蝶子に助けられたことで、蝶子がユウレイとなって家族を見守っていることを知る。そんな葵ととんぼの協力もあり、心筋梗塞で他界してユウレイになった三船義光(生瀬勝久さん)は、喧嘩をして家を出ていった音信不通の息子・浩志(塚本高史さん)と再会する。浩志は苦労しつつも周りに支えられながら、ぶどう農園を経営し、妻・沙織(小野真弓さん)と息子・光と共にいい家族を築いていた。三船の死を知って、今なら父親の気持ちがわかると話して悔やむ浩志に、とんぼを介して三船の今の気持ちを知った葵は、三船が生前話していたこととしてその気持を伝える。かくして間接的に三船親子は和解。浩志は母・美和子(大島さと子さん)に連絡をして「俺が親父の代わりに支えていくから」と伝える。
三船は、とんぼに「君がやらなきゃいけないことは、ちゃんと毎日一生懸命生きてお母さんを笑顔にすることだ。それがお母さんに“ありがとう”って言うことなんだよ」と励まし、天国へと旅立った。それを受けて、とんぼはすっかり元気になり、著しい成長を見せる。そんな折、蝶子の誕生日が訪れる。とんぼと葵はサプライズで蝶子をもてなし、父・航平(沢村一樹さん)にも蝶子がユウレイとなってそばにいることをわかってもらうことでそれを誕生日プレゼントとしようとする。我が子2人の気持ちを受け止めようとしつつもなかなか信じられない航平だったが、蝶子がろうそくの火を吹き消すことに成功して信じるようになった。
そして迎えた運動会。とんぼはかけっこで転倒してしまうが、「僕が頑張らないとお母さんが安心して天国に行けないから」と言って足をひきずりながらも最後まであきらめずに走り切った。その後、家でとんぼの通訳のもと一家団欒を楽しむ蝶子だったが、体が透ける。蝶子の別れの時が近いからだ。それを知った航平は、自分と蝶子が出会った場所に家族を連れて行く。航平は蝶子との思い出話をして、蝶子に感謝の言葉を述べる。蝶子もまた航平にとんぼを介して感謝の気持ちを伝え、葵ととんぼにもメッセージを伝える。最後にとんぼと抱きしめ合うことができた蝶子は、とんぼに「ずっと一緒だよ」と言い、光に包まれる。その姿は航平と葵にも見えたらしく、蝶子たちは顔を見合わせて、涙ぐみながらうなずき合う。再びとんぼを抱きしめた蝶子は、そのまま天国へと旅立った。
それから蝶子が完全に見えない日常が始まった。航平、葵、とんぼは、笑顔で元気に前を向いて歩いているのだった…。
蝶子は、ゴーストママとして過ごすことにより、「家族が笑顔でいることの喜び、支え合っていくことの素晴らしさ、悲しいことがあってもそれを乗り越えて生きていく強さ、人は死んでも終わりではないということ。そして、自分のことを覚えていてくれる人がいる限り、みんなの心の中で生き続けていくということ」を学びました。
ドラマ全体としては物足りない面もありましたが、最終回は“家族の絆”をテーマにまとまっていて良かったです。とんぼの運動会の場面は、なんだか藤子・F・不二雄先生の漫画『ドラえもん』の「さようならドラえもん」のエピソードを彷彿とさせて感動的でした。