- 2016年11月14日
映画『GANTZ PERFECT ANSWER』は、「週刊ヤングジャンプ」に連載されている奥浩哉さんの漫画を実写映画化した『GANTZ』2部作の後編です。
松山ケンイチさんは、加藤勝 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
GANTZ(ガンツ)のミッションで小学生の時の幼なじみである加藤勝(松山ケンイチさん)を失った玄野計(二宮和也さん)は、小島多恵(吉高由里子さん)の支えのおかげで立ち直って、100点めにゅ~で加藤を生き返らせることを決意。多恵と共に加藤の弟・歩(千阪健介さん)の面倒を見ながら、加藤の遺志を継ぎ“誰も失うことのない戦い”を日々続けていた。
そんな中、まだ復活を遂げていないはずの加藤が玄野の前に現れる。死んだはずの人間と黒い玉の部屋の真相を追う謎の男・重田正光(山田孝之さん)の出現、ある共通点を持つ人たちがガンツメンバーに加入、次第に起こり始めるガンツの異変など、様々な問題が勃発。そして、星人ではない多恵がミッションのターゲットとなる事態まで起こるのだった…。
今回も過度な期待をしなければ十分見応えのあるアクションシーンがあります。特に地下鉄と市街地でのバトルシーンは興奮しました。
結末は、玄野が電池切れの近いGANTZとなにやら取引をしている様子が映し出されている辺りからなんとなく予想がついてしまいますが、それだけに納得される方も多いと思います。重要なのはそこに至るまでの過程なのでしょう。“生と死”をテーマに、“大切なものを守るということ” “己の正義を貫くということ” “憎悪と復讐の連鎖”など、オーソドックスなものではありますが考えさせられました。
GANTZそのものの謎などは明かされませんでした。そういう点では不満に感じる人もいるかもしれませんが、観た人それぞれの解釈に委ねられているということなのでしょう。私自身、いろんな想像をして楽しんで、自分なりの答えを出して勝手に納得しました。ちなみに原作の漫画はまだ完結していません。原作は風呂敷を広げすぎているような気もしますが、どのような結末になるのか楽しみです。
映画ではいろいろ疑問は残るものの、ラストはある1つの犠牲を払うことで丸く収まりました。副題の“PERFECT ANSWER”は作品に対するものではなく、玄野の出した答えが意味することなのでしょう。玄野と多恵の恋愛が物語の1つの軸となっていましたが、最後に地下鉄のホームで多恵が涙を流すシーンが印象的でした。