- 2018年3月22日
99.9 刑事専門弁護士 (香川照之さん)
香川照之さんは、TBS系列の毎週日曜夜9時枠にて放送されている日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』に佐田篤弘 役で出演しています。
一昨日は第4話が放送されました。
●あらすじと感想
佐田篤弘(香川照之さん)が室長を務め、深山大翔(松本潤さん)、立花彩乃(榮倉奈々さん)たちが所属する斑目法律事務所・刑事事件専門ルーム。
今回の依頼人は、太陽光発電に関する世界的発明者である菊池章雄(板尾創路さん)だ。菊池はシンポジウムに参加し、会場にいた元同僚・井原宏子(ハマカワフミエさん)と久しぶりに再会。宏子と一緒に軽く食事をした後にバーに行き、話し込んで帰ろうとしたら急に酔いが回ってきた。宏子に肩を借りて店を出たところでほとんど意識を失い、気が付くと路地裏の地べたに座っていた。大通りへ出た菊池を待ち構えていたのは、警察官を連れた宏子だった。宏子は、菊池から急に強い力で路地裏に連れ込まれて胸を無理やり触られたと主張。菊池は否認するも、強制わいせつの罪で告訴された。
菊池に残された道は2つ。1つは裁判で争うかもう1つは被害者・宏子と示談をするかだ。佐田は、起訴されて裁判になれば時間はかかるし有罪の可能性が高いと説明し、示談を勧める。それに対して深山は、示談は自分がやったと罪を認めることになると説明。菊池は、無実を証明してくださいと懇願する。
そんな中、菊池の勤めるウドウ光学研究所の社長・鵜堂勝太郎(升毅さん)は、菊池が今行っている研究はライバル会社の西日本ガラスでも進められていて、このままでは先を越されてしまう可能性があるからそれだけは避けてやりたいとして、お金ならいくらでも会社で準備するので示談の話を進めてほしいと提案する。
社長の話を受け、ライバル会社よりもいち早く特許技術を完成させるために菊池は示談の話を了承。佐田は、菊池側から慰謝料として1千万円を宏子に納めることで示談を成立させ、告訴を取り下げてもらうのだった…。
会社の同僚や世間、娘からの冷たい視線に耐え切れなくなった菊池は、深山と立花のもとを訪れ、裁判をして自分の無実を証明してほしいと言いました。しかし、示談が成立して被害者が告訴を取り消すと、もう事件としては扱われないので、裁判で改めてそのことを争うということは二度とできません。そこで深山は1つだけ方法があると言います。それは逆に菊池側が訴えることでした。
深山たちは調査で、宏子の供述の矛盾、バーの店長・根元勇(淵上泰史さん)の証言の矛盾、そして宏子と根元が交際していることを突き止めていました。それで美人局、つまり恋人関係にある根元と宏子が手を組んで菊池をカモにし、わいせつ犯にでっちあげたという明確な証拠をつかめば、詐欺罪で訴えることができると考えたのです。
菊池の証言をもとに、佐田を除く刑事専門ルームのメンバー総動員で調査して、事件当時の現場周辺の映像入手に成功。そこには眠った菊池を背負って宏子と一緒に歩く根元の姿が映っていました。宏子も根元も共通してお金に困っていたことも突き止めました。
しかしここで疑問が生じます。確かに菊池は太陽光発電に関する特許で数百億もの利益を生み出しましたが特許は会社に帰属し、それに対する報酬額はたったの5万円だったのです。宏子は当時同じ職場で働いていたのでその報酬額も知っていました。その話を聞いた佐田は、深山同様にピンときます。菊池がお金がないことが分かっていてどうして菊池をターゲットにしたのか。1千万もの高額の示談が成立する保証はどこにもなかったはず。そもそも示談の話を持ち出したのは誰か。そこから導き出された答えは、鵜堂社長が黒幕だったということです。しかしそれはあくまでも推論でしかなく、証明する必要があります。
ここからは佐田の腕の見せ所です。佐田は根元と宏子を同時に呼び出すよう指示。それから隣り合わせの部屋でそれぞれ話を聞き、証拠映像と駆け引きによって2人は自白に至りました。続けて佐田、深山、立花は菊池と一緒に鵜堂社長に会い、真相を突き付けました。菊池が他社からヘッドハンティングされたという噂を聞いた鵜堂社長は、菊池を失いたくないが今以上のお金も支払いたくないと考え、菊池を窮地に追い込んでそれを助けることで恩を売って絶対に会社を辞めることができないようにしようとしたのです。シラを切る鵜堂社長ですが、深山の呼びかけで根元と宏子が現れ、事件を仕組んだのは鵜堂社長であると証言しました。
菊池は鵜堂社長を告訴し、そのことにより菊池の無実が証明されました。佐田は、菊池の研究チームが移籍する会社と顧問契約を締結。事件がどっちに転んでも得するように計算していたようです。
斑目法律事務所の所長・斑目春彦(岸部一徳さん)は、年季の入ったラグビーボールを手に取ってしみじみと見つめていました。ラグビーボールには寄せ書きがしてあり、その中には「常昭ラグビーは常勝だ! 深山大介」というメッセージがありました。どうやら深山の父親と斑目は、ラグビーを通じて関係があったようです。
それにしても、やはり印象的だったのは大場久美子さんです。深山が事件当時の様子を再現した際に「時間がオーバー(大場)久美子」とオヤジギャグを言っていましたが、ドラマの中でなんとご本人が登場しました。佐田が大場さんを見て驚いていたのが面白かったです。
今後も個性的な面々がひしめく刑事専門ルームのチームプレイや、相性が悪いはずの深山と佐田の絶妙なコンビネーションが楽しみです。