- 2009年9月1日
溝端淳平さんは、日本テレビ系列にて毎週土曜夜9時から放送されていた連続ドラマ『35歳の高校生』に小泉純一 役で出演しました。
先週は2時間スペシャルで最終回(第11話)が放送されました。
●あらすじと感想
学校の裏サイトのスクールカーストでランキングを操っていたのも、トイレに中傷の張り紙をしたのも、山下愛(水野絵梨奈さん)を階段から突き落としたのも、猿渡崇先生(東根作寿英さん)の冤罪をでっち上げたのも、駅伝部の暴力事件で教育委員会へ告発したのも、ティーンコートの際の盗撮も、衛藤瞳(森川葵さん)をカードの指示でそそのかして小泉純一(溝端淳平さん)を辞職に追い込んだのも、キャンプのマニュアルをすり替えてサバイバルキャンプに変えたのも、全部、阿久津涼(山﨑賢人さん)の仕業でした。阿久津は姉を自殺に追いこんだスクールカーストを憎み、スクールカーストの崩壊と学校への復讐が目的で、クラスで問題が起こる度に様々な裏工作を行っていたのです。スクールカーストの頂点に立つ土屋正光(菅田将暉さん)をナイフで刺し殺すことによって目的を完遂させようとしていた阿久津でしたが、馬場亜矢子(米倉涼子さん)が土屋を庇って刺されてしまいました。
馬場は教育委員会教育長・阿佐田幸信(渡哲也さん)が教育改革を実現するための手先、スパイと疑われてしまいましたが、実はスクールカウンセラー・長峰あかり(片瀬那奈さん)が、教育委員会からの依頼で学校内で起きている問題やスクールカーストについて阿佐田に報告していました。馬場は、恩師・阿佐田の勧めで、半年前に亡くなった母への謝罪と供養のために、中退した高校生活をやり直していただけだったのです。馬場の母・依子(手塚理美さん)は、18年前に自分のアドバイスのせいでいじめのターゲットにされて引きこもりとなってしまった馬場に責められて、心労も重なったこともあり、馬場の目の前で飛び降り自殺を図りました。一命は取り止めましたが、頭を強く打ったせいで記憶喪失に陥ってしまい、入院中、馬場を娘と認識できない状態で、娘の理想の高校生活をノートに綴っていました。馬場は母が遺したそのノートを何度も読み返して、母が描いた娘像になれる機会があると、積極的にその姿になれるよう行動していたのです。
刺された馬場は退院しますが、退学願を残して島に渡り、食堂で働いていました。警察に補導された阿久津は川浜少年院に入院。阿佐田は、いじめをなくして開かれた教育をするために“クラス制度廃止”を決定しました。3年A組の生徒たちは、クラス制度廃止に反対して職員室に立てこもります。警察が介入しても断固として引き下がる様子もなく、卒業できなくなっても構わないと興奮する彼らでしたが、小泉先生がそんなこと馬場の望むことではないと説得しました。
卒業式が近づき、小泉と3年A組の生徒たちは、馬場を呼び戻そうとテレビやネット等を駆使して馬場にメッセージを送ります。馬場はメッセージに気づいていたものの悩んでいました。でも、少年院を出院した阿久津が馬場の居場所を見つけて会いに行って「今しかない」と説得したことをきっかけに、馬場は阿久津と一緒に卒業式に出席することにしました。馬場は卒業式に顔を出すやいなやクラス制度廃止に反対する意思を表明し、「クラスをなくして価値観の合う人とだけ一緒にいるのは、もしかしたらその人の世界を狭くしてしまうのかもしれない」と訴え、クラスメイトが好きであることを伝え、クラス制度廃止の再検討をお願いしました。生徒たちはみんな賛同の拍手をしました。
式が終わり、馬場は卒業証書の代わりに生徒から「馬場ちゃんの高校日記」をもらいました。そこにはクラスメイトが卒業までに馬場とやりたいことが書かれていました。みんなに「おかえり!」と声をかけられた馬場は、泣きながら「ただいま!」と答えました。
国木田高等学校の校長・野田芳男(榎木孝明さん)や教職員たちも、阿佐田にクラス制度廃止の再検討をお願いしてきました。卒業式の馬場のスピーチに対する生徒たちの反応を見て、別の可能性を模索する意義もあるのではないかと思い始めたのです。
寄り道デビュー、路上ライブの飛び入り参加、プリ撮り、クラスのみんなとの屋上ランチ、土屋たちとのドライブなど、「馬場ちゃんの高校日記」を現実のものにする傍ら、阿久津と共に卒業のために補習授業を受ける馬場。彼女は“18年前の私へ”と題して手紙を書きます。手紙は「大丈夫 あなたはまた笑えるよ」という言葉で締めくくられていました。
馬場と一緒に馬場の母親の墓参りをする阿佐田は、クラス制度の廃止を考え直すことにしたと話して「君に教えられました」と言いました。そして、馬場と阿久津は卒業証書を受け取る運びとなりました。教室にはわざわざ制服を着てクラスのみんながお祝いに駆けつけてきました。野田校長や教職員たちもみんな集まって拍手を送りました。教室には馬場を中心に笑顔があふれているのでした…。
多少強引な面もありましたが、馬場亜矢子が動くことで周りの人たちが成長して変わっていくところがよかったです。小泉先生も担任の先生としての自覚がようやく芽生えたようで、立てこもりの生徒たちを叱る場面はカッコよかったです。