夜光の階段 (藤木直人さん)

fujikinaohito04

藤木直人さんは、テレビ朝日系列にて毎週木曜夜9時から放送されている連続ドラマ『夜光の階段』に佐山道夫 役で出演しています。
昨日は第1話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
東京の美容室『ムラセ』で働く美容師・佐山道夫(藤木直人さん)は客から高級時計を贈られて、店主・村瀬進太郎(渡辺いっけいさん)になじられる。道夫は客を満足させる美容師としての腕があるばかりでなく、女心をつかむ美貌も兼ね備えていて、村瀬はそれに嫉妬しているようだ。『女性回廊』の編集者・枝村幸子(木村佳乃さん)もまた、そんな道夫に吸い寄せられるように店に入ってきた。
一方、東京高等検察庁検事・桑山信爾(小林稔侍さん)は、5年前に九州で起きた殺人事件の被告人が収容先の病院で脳梗塞で亡くなったとの連絡を受ける。桑山は事件後に街から姿を消したという生命保険会社に勤めていた美男子の存在が気になっていた。
数日後、道夫は新人ヘアデザイナーのコンクールのインスピレーションを求めて、5年ぶりに福岡に帰った。少年時代よく来ていた川辺で物思いにふけり、闇夜で燃え盛る炎に光を求めて寄って来る蝶や蛾が、羽を失いわが身まで焼かれて火の中に落ちていく様子を思い出す。そこからインスピレーションを得た道夫は、炎のように赤いヘアスタイルのデザインを完成させる。タイトルは“夜光”。村瀬も認めるほどの高い完成度で、道夫は意気揚々とコンクールに臨むが、受賞を逃してしまう。怒って会場を後にする道夫は、「世の中というのは、やっぱり権力と金だ。自分には決定的にそれが欠けている」と考える。そして、高級時計を贈ってくれた客・波多野雅子(室井滋さん)にすぐさま連絡を取り、その距離を縮めていくのだった…。
原作は、松本清張さんの同名小説です。今年は松本清張生誕100年で、このドラマにも“松本清張生誕100年スペシャル”と銘打ってあります。
道夫には自分の店を持つという夢があります。どうやら今作は、松本清張作品の中で“のし上がり物”と言われている『黒革の手帖』の、いわば男性版のような作品のようです。
第1話で気になったのは、やはり5年前の事件です。幸子の友人・福地フジ子(夏川結衣さん)は、そのことを知っているようで、「今、1人の殺人犯が追われている。かなり以前のことだった…その時の犯人は追われていない…」と道夫に向かって意味ありげに言いました。桑山検事の娘・亜希(田丸麻紀さん)も、道夫のことを探るために道夫の客となったようです。
道夫は美容界の頂点に立つという野望のために、一癖も二癖もある女性たちをうまく利用することができるのか、それとも逆に破滅させられてしまうのか、男と女の愛憎劇が展開されそうです。道夫の行き着く先も気になるところです。
主題歌は、藤木直人さんの「CRIME OF LOVE」です。

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