ウォーリー (WALL・E)

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『ウォーリー』(WALL・E)は、ピクサー・アニメーション・スタジオとウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作した3Dアニメーションです。
実は先月、劇場に観に行ったんですが、記事にするのが遅れてしまいました。
●導入部のあらすじと感想
29世紀。人間は、汚染されゴミだらけになった地球を捨て、宇宙船・アクシオムで宇宙に逃れた。
しかし、地球には動くものの姿があった。それは、量産型のゴミ処理ロボットであるWALL・E(ウォーリー)だ。彼は人類が地球を去ってから700年もの間、仲間たちが壊れて動かなくなり、ひとりぼっちになっても、ただ黙々とゴミを圧縮し、積み上げたりして働き続けていた。
そんなウォーリーの前に、ある日、巨大な宇宙船が着陸し、中からピカピカに白く輝くロボット・EVE(イヴ)が現れ、周囲を探査し始める。ウォーリーは、彼女の気を惹くために、自分がゴミの中から拾ってコレクションしたお気に入りの宝物を次々と見せる。そして、その宝物の1つである、薄汚れた長靴に入った“植物”を見たイヴは、驚いたようにそれを収容し、突然動かなくなってしまう。イヴが動かなくなってしまってからも、何かとイヴのことを気にかけ、世話をするウォーリー。ところが、数日後、あの巨大な宇宙船が戻って来て、イヴを回収してしまう。ウォーリーはイヴを追いかけ、宇宙船にしがみつき、ついには宇宙へと飛び出すのだった…。
とても面白かったです。エンターテインメント的要素と教訓的要素のバランスも良かったと思います。
ウォーリーとイヴはもちろんのこと、登場するキャラクターみんながいい味を出していました。
人間たちが残した“思い出”に価値を見いだすウォーリーは、ゴミの中から一見するとガラクタのようなものでもお気に入りとしてコレクションします。その中の1つであるミュージカルビデオ。ウォーリーの夢は、そのビデオに登場する男女のように、いつか誰かと手をつなぐことでした。そんなウォーリーの奮闘がなんとも健気で感動的でした。また、物語の後半では、今度はイヴがウォーリーを助けようとします。その奮闘ぶりも同様に感動的でした。
宇宙船・アクシオムの艦長は、イヴが持ち帰った植物をきっかけに、“仕事”や“何かを成し遂げること”の大切さに気付きます。物語の結末は、そんな艦長の活躍もありハッピーエンドで終わります。いろいろと突っ込みどころはありますが、希望のある終わり方で良かったです。