太陽と海の教室 (山本裕典さん)

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山本裕典さんは、フジテレビ系列の毎週月曜夜9時枠にて放送されている連続ドラマ『太陽と海の教室』に川辺英二 役で出演しています。
一昨日は第3話が放送されました。
●導入部のあらすじと感想
川辺英二(山本裕典さん)の成績が3年生になってから急落していた。英二は一昨年に父親を事故で亡くしているのだが、それに加え、今年の春から母親が胸の病気で入院しており、赤ん坊を含む幼い3人の妹弟の面倒を4カ月間自分ひとりでみていたのが原因だ。それを知った理事長・神谷龍之介(小日向文世さん)の指示で、児童相談所の人に連絡をし、赤ん坊を親戚に預けることにした英二。しかし、担任・櫻井朔太郎(織田裕二さん)はそんな英二に本当にそれで納得しているのかと問いかける。
元々迷いのあった英二は、児童相談所の人が妹弟を引き取りに来る土壇場になって、妹弟に受験合格祈願の絵馬を渡されたことにより気が変わる。根岸洋貴(岡田将生さん)、白崎凜久(北乃きいさん)、日垣茂市(鍵本輝さん)、屋嶋灯里(吉高由里子さん)、田幡八朗(濱田岳さん)たちに協力してもらい、副担任・榎戸若葉(北川景子さん)たちの目を盗み家を抜け出してしまうのだった…。
今回はついに櫻井の過去が明かされました。一流大学出身のエリート商社マンだった櫻井は、仕事で滞在していたアフリカの内戦が最も激しいと言われていた場所で教師に転職。きっかけは、学校も無い小さな村で道案内をしてくれた男の子・アミーンとの出会いだった。ある時、アミーンにお礼を言った櫻井は、日本語でお礼は何と言うのかと聞かれ、逆に何度も何度も「ありがとう」とアミーンに言われる。櫻井が理由を訊ねると、アミーンは「僕は多分、一生この国から出られない。だけど、海の向こうの言葉を知っている。僕は多分この国で死ぬだろう。だけど、海の向こうの言葉を知っている。ありがとうと言うと、海を渡る魚になれた気がする。ありがとうと言うと、空を飛ぶ鳥になれた気がする」と答えた。それを聞いた櫻井は、それが勉強するということなのかと感嘆し、その村で学校の先生になったのだ。そして、櫻井が日本の高校で教師をすることにした理由は、18歳になったアミーンが戦場で傷を受けて村に帰ってきた時の体験からだ。その時、アミーンは、櫻井の腕の中で「ありがとう」と言いながら亡くなった。その様子を通りすがりの日本から訪れた高校生が平然と携帯のカメラで撮っていた。それに気付いた櫻井は、日本の子どもたちは今、世界中のどんな子どもたちよりも哀れなのかもしれないと思い日本に帰ってきたのだ。
櫻井は、船員以外立ち入り禁止の機械室に隠れた英二が弟を庇って機材に挟まれ大けがをした時、出血多量を防ぐために釣り糸で縫合するという荒業をやってのけました。それから妹弟たちの強さを信じ、自分を信じられるようになったら迎えに行けばいいと諭します。恐らく、中途半端な気持ちで妹弟たちと離れても後悔するだけだと思った櫻井は、妹弟たちは英二のことを信じて待つ強さがあるということを気付かせることにより、英二の気持ちの整理を促したのでしょう。
「責任っていうのは何かあってから取るもんじゃない!何かが起こる前に動くことだ!」と言って、若葉に責任とは何かを行動で示した櫻井。戦車の前に立ちはだかっている櫻井が写っていた写真は、櫻井が生徒たちの作った花壇を守ろうとしていた時のものであるというエピソードも印象的でした。