ヴェノム (トム・ハーディ)

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映画『ヴェノム』(Venom)は、マーベル・コミックに登場する同名キャラクターを実写映画化した作品です。いわゆる“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(=SSU)”の第1作目の映画となります。
トム・ハーディはヴェノムことエディ・ブロック役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。以下ネタバレ注意です。
物語は、宇宙探査に行ったライフ財団のスペースシャトルが謎のトラブルで東マレーシアに不時着するところから始まります。主人公のエディ・ブロック(トム・ハーディ)は正義感が強いものの自己中心的な一面もあるジャーナリストです。強引にライフ財団の悪事を暴こうとしたことで仕事も恋人も失って路頭に迷います。怪しい人体実験で死者を出しているというライフ財団の情報を入手したエディは、内通者である研究員の協力のもとライフ財団の研究施設に潜入し、被験者にされていた知人を救おうとして地球外生命体“シンビオート”に寄生されてしまいました。驚異的かつ超人的な力を持つ生命体・ヴェノムの誕生です。シンビオートは地球上では人間に寄生しなければ生きていけず、その寄生先も誰でもいいというわけではなく、適合する相手でなければいけないようです。
冷酷で凶暴なシンビオートと、善良な心を持つエディが、お互いに影響し合いながら共存するところが面白かったです。エディとエディに寄生したシンビオートには実は共通点があって、次第に心を通わせていきます。そして最終的には利害が一致して、地球を救うために協力し合って敵に立ち向かうところがよかったです。サンフランシスコの街をエディがヴェノムの特性を発揮しながらバイクで駆け抜けるチェイスシーン、ヴェノムVS大勢、ラストのヴェノムVSライオットのバトルシーンなど、アクションも見応えがありました。
エンドロール後のおまけ映像では、サンフランシスコの刑務所に収監されている連続殺人鬼レッドことクリータス・キャサディ(ウディ・ハレルソン)が登場しました。原作漫画では、キャサディにシンビオートがとりついて“カーネイジ”が誕生し、スパイダーマン最大の天敵となります。是非とも本作『ヴェノム』がスパイダーマンの映画とクロスオーバーしてほしいものです。色々な意味で今後の展開も楽しみです。