- 2021年12月16日
ヴェノム:ザ・ラストダンス (トム・ハーディ)
映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(Venom: The Last Dance)は、マーベル・コミックの同名のキャラクターをベースとした実写映画化作品です。『ヴェノム』、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の続編であり、“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(=SSU)”としては第5作目の映画となります。
トム・ハーディはエディ・ブロックとヴェノム役で出演しています。
先月、劇場に観に行きました。以下ネタバレが含まれています。
記者のエディ・ブロック(トム・ハーディ)と、彼の身体に寄生する地球外生命体“シンビオート”のヴェノムは、別世界に一時転送されたものの、元の世界に帰還。そんな中、前作のカーネイジとの戦いによりパトリック・マリガン刑事(スティーヴン・グレアム)の殺人容疑で自身が指名手配されていることを知ったエディは、無実を証明するため知り合いに会いにニューヨークへ向かうことにする。ところがその道中で正体不明の怪物に襲われます。その怪物は“ゼノファージ”といい、ヴェノムたちシンビオートを造った創造主・ヌルが送り込んだ刺客でした。宇宙の果てに封印されているヌルは、自身を解放するため“コーデックス”という鍵を探し求めていました。そのコーデックスは、シンビオートが宿主を蘇生した際に生成されるもので、かつてライオットに致命傷を負わされたエディを救ったヴェノムはそのコーデックスを保有しているため、ヌルに狙われているのです。一方、ネバダ州の砂漠地帯に位置する軍事施設「エリア51」では、シンビオートの研究が秘密裏に行われているのでした…。
警察に追われ、軍の特殊部隊にも追われ、ヌルの手先にも狙われるヴェノム&エディ。そんな絶体絶命の状況がスリル満点でハラハラドキドキしました。もちろんアクションもてんこ盛りで、特殊部隊との激突、ゼノファージとの攻防戦、そしてシンビオートの仲間たちも加わった大合戦など見応えありました。
それから何と言ってもヴェノムとエディの絆が感動的でした。相変わらずエディをとことん振り回すヴェノムでしたが、その様子さえも愛おしく感じました。物語の中盤でエイリアン愛好家のマーティン・ムーン(リス・エヴァンス)一家が登場します。エディとその家族たちとの交流が描かれ、ロード・ムービーのような趣も出てきます。マーティンたちの一家団欒の光景を目の当たりする中で、ヴェノムがエディにぽろっと本音を覗かせる場面も印象的でした。