君に届け (多部未華子さん)

tabe04
映画『君に届け』は、椎名軽穂さんの同名少女漫画を実写映画化した作品です。
多部未華子さんは、黒沼爽子 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
黒沼爽子(多部未華子さん)は、黒の長髪と白い肌、見た目が暗いという理由から「貞子」というあだ名をつけられ、周囲に怖がられている。しかしその見た目とは裏腹に、爽子は純粋かつ前向きな性格で、「一日一善」を座右の銘としていて、掃除やゴミ拾い、クラスの雑用も率先して務めている。
高校の入学式の時に道に迷っていたところを爽子に助けてもらった風早翔太(三浦春馬さん)は、そんな爽子のことを気にかけていた。風早は明るくて爽やかな性格で、クラスの中心的人物として男女を問わず慕われている。
爽子もまた、高校の入学式の日に道案内して以来、風早のことが気になっていて、クラスからは浮いた存在である自分に対しても分け隔てなく親切に接してくれる風早に対して、憧れと尊敬の念を抱いているのだった…。

とても純粋でまっすぐな物語でした。
物語の軸が恋愛だけではなかったのも良かったです。爽子のクラスメートである吉田千鶴(蓮佛美沙子さん)や矢野あやね(夏菜さん)は、肝試し大会をきっかけにして爽子の内面を知るようになって、爽子と友情を育んでいきます。千鶴が爽子に言った「知ってる?友達ってね、気づいたらもうなってんの。あたしら、もう、友達だったんだよ」というセリフが印象的でした。
爽子のクラスの担任・荒井一市(ARATAさん)もいい味を出していました。基本的にはいい加減な教師ですが、「人のせいにすんなよ。人のせいにしたって何も解決しねーんだ」というように、たまに的確な助言をすることもあり面白かったです。
風早と爽子の恋愛物語は、まさに“胸キュン”という言葉がふさわしいものでした。爽子は、周りの噂を気にするあまり、友達や好きな人に対する自分の想いを閉じ込めたりしましたが、風早によってそれは間違っていると気づかされました。そんな風早の心を動かしたのは、爽子自身でした。爽子、風早、千鶴、あやねそれぞれが相手のことを思いやって、良い影響を与え合っていく関係は素晴らしいと思いました。
携帯電話、メールの普及で“伝える”こと自体は容易になった今だからこそ、その伝えたいと思う気持ちと、伝えようとする行為そのものの大切さを認識すべきなのかもしれません。そして、大事な想いを伝えるのは、やはり面と向かって言うのがいいと思います。噂のように、自分の目や耳で確かめていないものは信用できるものではありません。想いを口にすることも大切ですが、表情自体も想いを伝える大事な要素なのです。本作の登場人物はみんな良い表情をしていました。

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