ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

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J・K・ローリングのファンタジー小説を映画化したハリー・ポッターシリーズ。その最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』(Harry Potter and the Deathly Hallows)は、前編と後編の2部作に分けて公開。
昨日、シリーズの完結編となるPART2を劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の追撃から逃れながら3つ目の“分霊箱”であるスリザリンのロケットを破壊したハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)、ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)、ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)たちは、4つ目の“分霊箱”が隠されたグリンゴッツ魔法銀行へ潜入する。ゴブリンの警備に苦戦し、“分霊箱”であるヘルガ・ハッフルパフのカップは手に入れたものの、それを破壊するのに必要なグリフィンドールの剣を手放すことになってしまう。しかし、ハーマイオニーの機転でハリーたちは辛くも魔法銀行を脱出することに成功する。
ハリーにより5つ目の“分霊箱”はホグワーツにあることが判明し、さらにロンによりヘルガ・ハッフルパフのカップはホグワーツの“秘密の部屋”にあるバジリスクの牙で破壊するというアイデアが出された。かくしてハリーたちはホグワーツに戻り、ヴォルデモートとの最終決戦を迎えるのだった…。

壮大なるシリーズの最終決戦の舞台は、ハリーたちのルーツとも言えるホグワーツでした。完結編にしてまさに原点回帰といった趣です。もちろん、魔法学校の仲間や先生、不死鳥の騎士団たちも登場し、私のようにこれまでのシリーズを観てきた人には感慨もひとしおだと思います。ミネルバ・マクゴナガル先生(マギー・スミス)が学校を守るために取った行動が痛快でした。
ハリーが分霊箱を知りすべて破壊しようとしていることに気付いたヴォルデモートは、軍団を引き連れて、ホグワーツに対し一斉に魔法攻撃をします。その決戦直前、ハリーがみんなに闘う心構えを示すシーンが印象的でした。そして、やはりバトルシーンは見どころの1つでしょう。PART1のダークで不安な感じとは打って変わって、派手で華やかとも言える演出が堪能できます。例えば、戦いのスケールの大きさだったり、空を飛ぶ飛翔感や疾走感、ハラハラドキドキのスリルを味わうことができるのです。
でも何と言っても物語の主軸はハリーたちの成長です。ハリーは、分霊箱を破壊していくプロセスの中で、背負わされた自分の運命の重さを知ることとなります。しかし、ハリーは逃げることなく運命と対峙して、死をも覚悟して闘います。ハリーたちは、時には大きな犠牲を払い、1人でも歩まなきゃならない時があることを知るのです。まさに本当の意味で大人になるプロセスを描いているといえるでしょう。
ハリーたちの真の心の強さもさることながら、セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)の無償の愛がとても印象的でした。ハリーは“憂いの篩”によってスネイプの過去や真意、そして背負ってきた苦しみを知ることとなります。スネイプのリリー・ポッター(=ハリーの母)への思いは深く、実に感動的でした。
全体的には大満足の出来でしたが、不満がないわけではありません。ハリーとヴォルデモートの決着のつけ方は、厳密に言うと直接ハリーが手を下すわけではないのでなんとなく物足りません。実は分霊箱であったというヴォルデモートのペットである大蛇も、個人的にはあまり思い入れのない人物が倒してしまい拍子抜けしました。とは言え、最大のピンチの中、その人物がヴォルデモートに立ち向かい、「戦いはまだ終わってない」と言い放つシーンはカッコよかったです。まさにその人物がグリフィンドールの剣を手にするにふさわしいということなのでしょう。ベラトリックス・レストレンジ(ヘレナ・ボナム=カーター)が意外とあっさり倒されてしまったのもなんだか残念です。でもその相手には驚かされました。ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)の扱いも中途半端に感じましたが、実はヴォルデモートが手にしているニワトコの杖に大きく関わっていて結果的にハリーを助けたのでよしとしましょう。
19年後のシーンは賛否両論あるようですが、個人的には楽しめました。ホグワーツ特急の始発駅であるキングス・クロス駅が出てきて、シリーズ最初の場面と重なって懐かしかったです。
初公開から10年の長きにわたって人気を博した映画『ハリー・ポッター』シリーズがついに完結だと思うとなんだか寂しいです。一作ごとに問題にぶつかりながらも、それをきっかけに心の成長を遂げてきたハリーたち。またDVD等を通して何度も観たいと思います。

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