ゴールデンスランバー (堺雅人さん)

masato04
堺雅人さんは、伊坂幸太郎さんの同名小説を中村義洋監督が映画化した『ゴールデンスランバー』に青柳雅春 役で出演しています。
先日、劇場に観に行きました。
●導入部のあらすじと感想
青柳雅春(堺雅人さん)は、運送会社の宅配便ドライバーで、2年前、アイドルタレント・凛香(貫地谷しほりさん)を暴漢から助け出して、一躍時の人となったことがある。
首相凱旋パレードに沸く仙台市内で、青柳は、学生時代の親友・森田森吾(吉岡秀隆さん)と再会していた。どこか様子がおかしい森田は、多額の借金を帳消しにしてもらうことを条件に、青柳をこの場所に誘導するよう何者かに頼まれたことを打ち明けて、青柳が巨大な陰謀に巻き込まれていることを伝える。そんな中、2人の背後でラジコンヘリによる爆発事件が発生。金田首相が暗殺されたのだ。森田から逃げるようせきたてられ青柳が車から立ち去ろうとすると、警官が発砲して追いかけてくる。森田の乗っていた車も爆発し、状況を理解する余裕も無いまま、青柳はとにかく警察から逃れようと必死に走り出す。
逃走中の青柳は、インターネットカフェで知り合った女性・井ノ原小梅(相武紗季さん)から電話を受け、彼女の自宅へ駆けつける。小梅の姿はなく、青柳は彼女の部屋で、爆発事件に使われていたラジコンヘリと似たタイプのものを発見するのだった…。

見えない巨大な力によって首相暗殺犯に仕立てられた青柳が、無実を証明するために逃げ回るという物語です。
青柳の助けとなったのは、学生時代の思い出やその時のサークル仲間たち、事件を通して繋がった人々との絆です。青柳の大学時代のサークル仲間は、森田、樋口晴子(竹内結子さん)、小野一夫(劇団ひとりさん)。タイトルの由来にもなっている「ゴールデン・スランバーズ(Golden Slumbers)」は、ビートルズ最後のレコーディングアルバムとなった『アビイ・ロード(Abbey Road)』の収録曲で、この曲のメッセージが青柳たちの友人関係を象徴しています。特に青柳の大学時代の恋人で、今は別の男性と結婚して4歳の娘がいる晴子の存在が印象的でした。“キルオ”と呼ばれ、連続殺人事件の犯人として指名手配されている黒いパーカーの男(濱田岳さん)や、勤め先の先輩ドライバーで、ロックが大好きな岩崎英二郎(渋川清彦さん)、仙台市内の病院に入院している自称“裏稼業の人間”の保土ヶ谷康志(柄本明さん)、息子の無実を無条件に信じる青柳平一(伊東四朗さん)などもいい味を出していました。
感動的だったのは、花火のシーンです。まるで、青柳たちの帰るべき故郷、思い出の故郷を象徴しているようでした。青柳たちがアルバイトをしていた花火工場の社長・轟静夫(ベンガルさん)の「思い出ってさ。だいたい似たようなきっかけで復活するんだよ。自分が思い出してれば、向こうも思い出してる」という言葉も印象的でした。
青柳がヒーローのように活躍して陰謀を打ち砕き、政界にはびこる悪をあぶりだす…という展開ではないので、若干物足りなさを感じましたが、劇中にパズルのように散りばめられたエピソードや会話が伏線となって、後々合わさって繋がっていくところは見事だと思いました。

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