被取締役新入社員 (森山未來さん)

mirai
森山未來さんは、昨日よる9時TBS系列にて放送されたスペシャルドラマ『被取締役(とりしまられやく)新入社員』に羽ヶ口(鈴木)信男 役で出演しました。
『被取締役新入社員』は、講談社とTBSが主催する「ドラマ原作大賞」を受賞し、2008年3月に初版刊行された安藤祐介さんの小説が原作です。4月6日にはラジオドラマが放送されます。
●導入部のあらすじと感想
幼い頃からいじめを受け、何をやっても失敗ばかり、何度も会社をクビになってきた主人公・鈴木信男(森山未來さん)が、超一流の広告代理店・大曲エージェンシーの入社試験を受験したところ、なぜか採用され、しかも会長・川崎又三郎(宇津井健さん)に直々に呼び出される。
会長は、入社した信男を「羽ヶ口信男」という名に改めさせ、表向きは一社員だが、実は役員待遇の「代表被取締役」に抜擢。その仕事とは、周りの人を代表して取り締まられること。他の社員から陰口、悪口を一身に浴び、全社員のストレスの“はけ口”となり、他の社員のストレスのやり場を集中させて結束させるというのが目的だ。
会長に“超一流のダメ人間”の太鼓判を押された信男は、天性のダメぶりを遺憾なく発揮し、会長の思惑通り業績の急伸に繋がり、成功を収めたかのように思えた。
しかし、ある夜、関東電力工業との親睦会での接待で、失敗するつもりで披露した信男の宴会芸「おならファイアー」が、なぜか先方の専務(きたろうさん)に気に入られてしまい、仕事を獲得。CMディレクターに抜擢された信男は、失敗するように出したいい加減な案がことごとく成功してしまい、一躍、時の人となってもてはやされるようになってしまう。人として必要とされる喜びを知った信男だったが、会長の特命との板ばさみで葛藤。また、信男の成功とともに、他の社員の士気・結束力は無くなり、チームの雰囲気は悪化の一途をたどる。
そんなある日、信男は、部長・保坂良昭(陣内孝則さん)に「ストップいじめキャンペーン」のコンペへの参加を誘われる。自身もいじめられっ子であった信男は、「俺が今これをやらなきゃ意味がない」と奮起して快諾し、絶対に成功させてやると熱心に取り組むのだが…。

物語の序盤は、信男のダメっぷりがコメディタッチで描かれ、他人事のように面白おかしく観ていましたが、いつしか身につまされるような気持ちになりました。信男が壁にぶつかり心がすさんでいる最中、こともあろうに、昔のいじめっ子に偶然再会してしまい、昔と同じようにいじめを受けます。ダメな自分を本当の意味で認められるようになった信男は、仕事に対する意識に変化が生じてきました。それでも信男は相変わらずドジで他の社員の足を引っ張っていましたが、信男が人間として成長したゆえんでしょうか、他の社員の信男への接し方に変化がみられました。真面目に生きている人間で、世の中に必要のない人間などいない。そんなことを感じさせてくれるドラマでした。大事なことは、誰かの役に立ちたいという気持ちなのでしょう。
ちなみに、漫画好きの私としましては、設定から、柳沢きみお先生の『特命係長・只野仁』や藤子・F・不二雄先生の読み切り『イヤなイヤなイヤな奴』を連想しました。どちらもそれぞれテーマや舞台が違うので、また別の面白さがあります。

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