刑事の現場 最終回 (森山未來さん)

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森山未來さんは毎週土曜にNHK総合テレビとBSハイビジョンにて放送されていた土曜ドラマ『刑事の現場』に加藤啓吾 役で出演しました。
先週は第4回「バスジャック」(最終回)が放送されました。
●あらすじと感想
加藤啓吾(森山未來さん)の父親が殉職した時に現場に一緒にいたと言う伊勢崎彰一(寺尾聰さん)は、どんな場面でも自分の命を大事にしない奴は刑事として認めないと、啓吾を冷たく突き放す。
副署長・桐島奈津子(真野響子さん)は、啓吾に、啓吾の父と伊勢崎の上司だったことを告げ、啓吾の父は、伊勢崎が止めるのをきかずに犯人に近づき殉職してしまったこと、目の前で同僚が殺された伊勢崎の胸中がどれほどのものだったかを教えてくれる。
そんな中、伊勢崎が何者かに襲われ意識不明となる。県警が捜査に乗り出し、啓吾たち所轄の東和警察署の出る幕はないと思われたが、副署長・桐島は我々の手で犯人を逮捕すると、別行動を指示するのだった…。

犯人には下手な同情や優しさはいらないとの伊勢崎の発言の裏には、逮捕するまでは犯罪をとことん憎んで被疑者を追いかけ逮捕するが、その後は、お互い人間同士で、被疑者であろうが、被害者であろうが、相手が問題を抱えていたら何とかしてやるという姿勢が隠れていました。
「情にすがった捜査をしてたら、いつか命を落とすことになる」と啓吾に注意する伊勢崎でしたが、拳銃を持つ犯人から啓吾をかばうように飛び出してきた行為は危ないと啓吾に突っ込まれてしまいました。伊勢崎の中で、死んだ同僚の息子という情は捨てきれなかったようです。「おまえにはおまえのやり方がある。それでいいよ」とごまかすように言う伊勢崎でしたが、最後は「どんな場合でも、命は大事にしろ。他人の命も自分の命もだ」と締めてくれました。
水や餌を与えて変わったモノを育てていると言う伊勢崎の退職までの生きがいは、その変わったモノ(新米刑事)を一人前にすること。世代も考え方も違うベテラン刑事と新米刑事の対立や葛藤はまだまだ続いていくのでしょう。
この10年、団塊世代の大量退職で、全国で4割にあたる10万人のベテラン刑事が消えるそうです。また、本庁を30・40代の中堅が支える中、所轄警察署の半数以上が20代の新米刑事という現実がある一方、犯罪は増加の一途で、検挙率は30%を切るそうです。今回のドラマはそうした背景をもとに、現実をリアルに描き出そうとしたものでした。最終回は、県警と所轄の立場の違いや、犯罪者と刑事の関係なども考えさせられました。

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