重力ピエロ (加瀬亮さん & 岡田将生さん)

kase
masaki02
映画『重力ピエロ』に加瀬亮さんは奥野泉水 役で、岡田将生さんは奥野春 役で出演しています。
昨日よりついに全国公開されました。
●導入部のあらすじと感想
優しい父・正志(小日向文世さん)と美しい母・梨江子(鈴木京香さん)に育てられた泉水(加瀬亮さん)と弟・春(岡田将生さん)。現在、大学院で遺伝子の研究をする泉水と、落書き消しの仕事をしている春は、一見すると仲の良い普通の兄弟だが、数年前に事故で母を亡くし、父は癌の闘病中である。
泉水たちの住む仙台市内では、連続放火事件が発生していた。春は火事を予見するかのような謎の落書き(グラフィティアート)に着目して、泉水に知らせる。やがて、泉水はグラフィティアートから、あるルールを見つけ出すのだった…。

原作は伊坂幸太郎さんの同名小説です。
自身の癌をあっけらかんと告白する正志に象徴されるように、「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべき」と平穏に過ごす家族。しかしこの家族には、過去に辛く悲しい出来事がありました。連続放火事件の謎は、やがてその過去へと繋がっていきます。
ミステリーだけを期待してご覧になると拍子抜けするかもしれません。もちろんミステリー要素はありますが、この映画の一番の魅力は“家族の絆”が描かれているところにあると思います。それは、家族4人の絆だったり、父と息子たちの絆だったり、兄弟の絆だったりするんですが、その人間の関係性が独特な雰囲気で描かれていて、重いテーマを扱っていながらも、その重圧に押し潰されるような感じではなく、温かさが漂っています。
最後に春の取った行動やそれについての物語の締め方には賛否両論あるかもしれません。そのことも含めて“正義とは何か”といったことも考えさせられます。
タイトルの“重力ピエロ”の意味の深さに感嘆しました。「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消えてしまえるんだよ」という正志の言葉が印象的でした。