「地上最大の手塚治虫」展

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本日、「地上最大の手塚治虫」展に行ってきました。
タイトルは、『鉄腕アトム』の人気エピソード「地上最大のロボット」にちなんだもので、同展の規模を表しているわけではありません。
会場では『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ブラック・ジャック』など、代表作の原画が一堂に会し、見ごたえがありました。その他にも掲載誌、愛用品、関連資料、ファンレターの返事なども展示されていました。また、手塚治虫先生は、キャラクターをあたかも劇団員のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるスター・ システムを漫画に取り入れたことでも知られていますが、そのキャラクターを特集した展示もありました。
個人的に興味深かったのは、400字詰め原稿用紙に書かれたシノプシス(=物語の全体像を簡潔にまとめた文章)です。漫画化されていないものらしく、手塚先生が晩年に「アイデアだけなら売るほどある」とテレビのインタビューか何かでおっしゃっていたことが思い出されました。
実は私が手塚先生の原画を見るのは約23年ぶりでした。前回は1989年日本橋三越本店7階ギャラリーにて開催された「手塚治虫 夢ワールド」で見たのです。1989年は手塚先生が亡くなった年です。当時のチケットの半券の裏には、『単なる“追悼展”ではなく、あえて彼の「まんが家生活45周年」を記念する手塚ワールド展を開催』と記載されていました。私の心の中には今なお手塚ワールドが生き続けています。
ちなみに「地上最大の手塚治虫」展は、7月1日まで世田谷文学館2階展示室にて開催されています。入り口受付付近にあるアトム、サファイアと出口付近にあるブラック・ジャックの人形だけは写真撮影OKという粋な計らいもあります。

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