ミエリーノ柏木 最終回 (今野浩喜さん)

konnohiroki

キングオブコメディの今野浩喜さんは、テレビ東京系列にて毎週金曜深夜に放送されていた連続ドラマ『ミエリーノ柏木』に今野 役で出演しました。
先週は最終回(第12話)が放送されました。
●あらすじと感想
カップルを別れさせることを裏稼業とするカフェのマスター・佐野(佐野史郎さん)と従業員の柏木(柏木由紀さん)、今野(今野浩喜さん)。
そんな彼らのもとに大杉(大杉漣さん)が、取引企業のランチミーティングで知り合った会長の孫娘・ミポリン(冨永愛さん)と関係が深まる前に後腐れがないように別れたいと依頼しにきました。しかし、柏木たちが調査をしたところ、それは自意識過剰だと判明。大杉はミポリンのキスで勘違いしてしまいましたが、ミポリンはキスをするのが好きなだけでした。キスが巧いのに処女のミポリンは、「私は最初の人が旦那さん、それが理想かな」と言いました。
一方、柏木は好青年風の浅利(浅利陽介さん)と海に行きました。いい雰囲気で恋の予感もありましたが、好感度をよくする法則を切々と語られ、柏木は違和感を覚えます。「つまりそれってアヒル口の女子がアヒル口を練習してるのと同じじゃん」と思ったのです。でもそれに対しミポリンは、「好感度を上げようと努力するのも、アヒル口練習するのも間違いではないと思うよ」と言います。「誰からも好かれる人って、好かれようと思って好かれそうなことをするんじゃなくて、自然と出ちゃうんだよね、好かれるようなニュアンスが。でもそれって、最初から意識してないと身に付かないと思うんだよね」とミポリンが解説し、続けて今野が「一方で、嫌われてもいいからさらけ出したりすると、それが魅力になったりする。さらけ出すのも勇気がいる。この場合、勇気イコール努力だからね」と自身が現在置かれている立場を踏まえたようなことを話しました。
映画も東京スカイツリーも見に行くことを渋った柏木に対し、浅利は自分の家に来ないかと誘います。「携帯教えて1回海に行ったらもう彼女なのか」「ちょっと前まで彼女と住んでた部屋に呼べるものなのか」と違和感を覚えた柏木は、浅利に別れを告げ、浅利も理由を聞かずにそれを素直に受け入れました。
今野と流れでキスをして、今野の素っ気ない返しも含めて惚れてしまったカオル(平田薫さん)。そんな彼女がショートカットになって店に現れました。カオルは、アヒル口でじゃれつくことに疲れたから、もう地で行くことにしたとし、嫌われてもいいやって思ったらなんかすっきりしたと話します。そんなカオルにせがまれて、柏木は手を握って彼女の恋愛の近未来を見ます。カオルにどうだったのかと尋ねられますが、柏木は答えようとしません。それから柏木は佐野を店の外に連れ出しました。するとカオルは今野に「(自分が)思ってるほどカッコよくないよ」と突っ込みます。柏木と佐野が外で雑談をしている間に、今野とカオルのキスシーンが始まりました。以前は目を開けてキスをしていたカオルが、今回は目を閉じてキスをしています。カオルの意識の変化の表れということでしょうか。柏木と佐野が店内に戻っても、今野とカオルはキスを続けたままです。「よく人前で(キスが)できんね」と柏木が突っ込むと、カオルはキスをしたまま「うるさい」と答えます。そこで佐野は「愛されることが幸せではない。愛することこそ幸福なのだ」と言い、今野もまたキスをしたまま「ヘルマン・ヘッセ(の格言)だ」と言いました。
それから柏木の“体に触れるとその相手の恋愛にまつわる近未来が見えてしまう”という特殊能力が口コミで広がったのか、カフェには悩める女子の客がたくさん訪れるようになりました。恋愛している人たちにハマってきた柏木も、自分が見聞きしたり言われたことの受け売りですが、恋愛相談に堂々と答えられるようになっています。そんな柏木に佐野が自分も見てほしいとせがみます。佐野の手を握った柏木は、驚きつつも納得するリアクションを見せ、「佐野さんのことをこれから“シロ”って呼んでいいっすか」と言い、今野も「俺もいいっすか」と言います。佐野はどうしたらいいのか困るのでした…。
リリー・フランキーさんとのトークパートで、“下着を自分で買うようになると女としての意識が高くなり、そういう凜とした女性には、押しの強い厚かましい男は寄ってこない”といったリリー・フランキーさんのアドバイスを受けて、柏木さんは一人で自分の下着を買いに店に行きました。
今野さんが柏木さんの楽曲「ショートケーキ」を歌う場面もDVDの特典映像にまわされずに無事放送。佐野さんがギターを弾き、柏木さんがドラムを叩いていました。
ドラマパートとトークパートがあり、トークパートの会話の内容がドラマパートの中に組み入れられたりしていて、実に変わった構成でした。たまにはこういった変わったドラマもいいものだと思いました。色んな恋愛の形があって面白かったです。カフェのマスター・佐野が男女関係、恋愛に関して従業員・柏木に問われた際、「俺だってこの歳になってもなかなか解明できませんよ」と答えていたのが印象的でした。