コウノドリ 最終回 (星野源さん)

hoshinogen

星野源さんは、TBS系列の毎週金曜夜10時枠にて放送されていた金曜ドラマ『コウノドリ 命についてのすべてのこと』に四宮春樹 役で出演しました。
一昨日は最終回(第10話)が放送されました。
●あらすじと感想
鴻鳥サクラ(綾野剛さん)のもとに、幼い頃に児童養護施設で育ててくれた景子ママこと小野田景子(綾戸智恵さん)から手紙が届く。それは、サクラの亡き母について分かったことがあるという知らせであった。
そんな中、サクラは院長・大澤政信(浅野和之さん)から呼び出される。そこには、不妊治療を経て無事に妊娠した患者・相沢美雪(西田尚美さん)もいた。美雪は実は出版社で働く記者で、院長から許可をもらって周産期医療の密着取材をすることになったとのことだ。
一方、今橋貴之(大森南朋さん)は、森口亮子(奥貫薫さん)に赤ちゃんに会っていかないかと声をかける。亮子は、先天性の疾患を持って生まれた我が子を受け入れられずにいたのだ。今橋の説得で次第に心を開く亮子だったが、夫の武史(戸田昌宏さん)は頑なに会うことを拒否する。
サクラのもとには、男手一つで娘・芽依を育てるシングルファザーの永井浩之(小栗旬さん)が来た。永井は仕事と育児の両立に限界を感じ、芽依を田舎の母親に預けて仕事を優先させるつもりだとサクラに打ち明ける。それから芽依の誕生日と妻の命日が一緒なことに触れ、芽依にその理由をどう打ち明けるべきか気が重いと話す。サクラはそんな永井に自分の境遇を打ち明ける。それは、サクラの母親が自分を産むために病気の治療をやめて、そのために出産後まもなく亡くなったことだった…。
出産直前で入院中の妊婦・飯塚律子(木南晴夏さん)は、家族性突然死症候群で心肺停止に見舞われましたが、下屋加江(松岡茉優さん)の機転のおかげもあって一命を取り留め、緊急帝王切開で赤ん坊も無事取り出すことができました。四宮春樹(星野源さん)は下屋に「次の緊急帝王切開の時は術野から目を離すなよ」と注意して紙パックの牛乳を渡しました。それはどうやら四宮が下屋をようやく産婦人科医として認めてくれたことを意味するようです。そのことを小松留美子(吉田羊さん)たちから教えてもらった下屋は、分かりづらいと言いながらも喜びました。
四宮の説得のおかげもあり、武史は勇気を出して亮子と一緒に自分の赤ん坊と対面しました。それを知った四宮が密かにわずかに笑みを浮かべたところが印象的でした。
景子ママが入手した情報によると、サクラの母・佐知子は、早くに両親を亡くしてピアノで生計を立てていました。それから札幌のピアノバーの店の常連で東京から単身赴任で来ていた男性と恋に落ちましたが、まもなく男性は本社に戻ることになり別れました。なぜなら男性には東京に家庭があったからです。お腹に赤ちゃんがいると気づいたのは別れた後のことで、波風を立てないよう男性には知らせませんでした。大澤院長の話によると、病気が見つかったのは、妊婦検診を受けていた時です。赤ちゃんが生まれたら男でも女でも名前は“サクラ”にすると決めていた佐知子は「桜は散っても、来年また満開の花を咲かせるでしょう? 私ね先生、命ってそうやってつないでいくものだと思うの」と言っていたそうです。
芽依の誕生祝いにとサクラからピアニスト・BABY(=サクラ)のライブに招待された永井は、妻も好きだったその曲を聴きながら芽依が誕生した時の気持ちを思い出しました。それからいろいろ考えて自分で芽依を育てると決心しました。子育てをしながら働くために、定時に退社できる部署に移ったとのこと。母親の命を縮めて自分が生まれたことを、父親がどう思うのか分からないと言っていたサクラですが、その答えは永井が言ってくれました。永井は「もしお父さんが、先生が生まれたことを知ったら、きっと喜んだと思います。今の俺が心からそう思ってますから」と言って、芽依を抱き上げ「芽依、生まれてきてくれて本当にありがとう」と語りかけました。心の奥にずっと小さなトゲのような痛みを抱えていたサクラですが、自分は母親からバトンを受け継いで生まれたということに気付いて、その痛みも和らいだようです。
「誰もが両親から大切な命のバトンを受け継いで生まれる。それは命の奇跡だ。僕らは毎日奇跡のすぐそばでお母さんと赤ちゃんの命に寄り添うコウノトリでありたいと願っている。誕生するすべての命に祝福がありますように。君たちが生まれてくるこの世界には、たくさんの愛と笑顔があふれているよ。ようこそベビーたち、生まれてきてくれてありがとう」というサクラの言葉と出産場面で物語は締めくくられました。なんだかあらためて両親に対する感謝の気持ちがこみ上げてきました。