秘密諜報員 エリカ 最終回

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日本テレビ系列にて毎週木曜深夜の木曜ミステリーシアター枠において放送されていた連続ドラマ『秘密諜報員 エリカ』が昨日、最終回(第13話)を迎えました。
●あらすじと感想
お金のために国を売って私腹を肥やし、罪のない人を巻き添えにし、しかも高橋エリカ(栗山千明さん)の義理の息子・航太郎(谷合純矢さん)の命まで平気で奪おうとする犬飼真人(神保悟志さん)。イリーナ(NorA)を射殺したのも犬飼の差し金でした。イリーナは色仕掛けで組織の男性から犬飼がかかわっているという情報を入手していたのがバレて消されたようです。その盗んだ情報と戸塚宗一(杉本哲太さん)を殺した死体を持ってこなければ航太郎の命はないと犬飼から言われたエリカは、犬飼の居所を突き止めて対峙します。そもそも戸塚がエリカを自分の仕事に巻き込んだのは、エリカと一緒に立ち回れば、自分をはめた裏切り者も必ず動きだしてあぶりだされるはずだとにらんでのことだったようです。憤慨するエリカは戸塚を追い詰めましたが、躊躇してしまい、逆に情報の入ったUSBを奪われてしまいました。
犬飼との取引場所にまず現れたのは戸塚でした。戸塚はUSBと引き換えに航太郎を返すよう要求します。ところが一瞬の隙を突かれて拳銃を奪われ、ピンチに陥ってしまいました。そこへエリカが現れ、一芝居打って戸塚を殺したように見せかけ、航太郎のもとへたどり着きました。しかし、航太郎には時限爆弾が仕掛けられていて、エリカは決死の覚悟で爆弾を解除。その過程でエリカと航太郎は和解しました。
犬飼とロシアの組織の取引現場にエリカが登場しました。エリカは爆弾の解除に成功したことと戸塚が生きていることを明かし、犬飼たちと対決します。犬飼の取り巻き連中を見事に倒したエリカは、以前戸塚にプレゼントされたアーミーナイフを駆使して犬飼も追い詰めました。犬飼の拳銃を奪って銃口を犬飼に向けるエリカの目つきはもはや一般人のものではなく、今にも引き金を引きそうです。そこへ公安を引き連れて戸塚が現れ、「任務完了!」と言い、エリカは我に返りました。
事件がひとまず解決し、内閣官房長官(小野寺昭さん)から直々に内閣情報調査室に戻ってくるよう言われた戸塚ですが、断ってしまいました。そのことに驚くアルバイトの大学院生・園田純平(井出卓也さん)に戸塚は「俺にはね、ああいうお堅いところよりもね、こういうところが合っているんだ」と説明しました。エリカは航太郎から「ママ」と呼ばれるようになりました。夫・良介(東根作寿英さん)に追及されて秘密を白状しようとするエリカですが、詳しい事情を知らない航太郎の思わぬフォローにより、「パート」に行っていることが秘密ということになり、あっさり和解しました。何事もなかったように家族でクリスマスパーティを始めようとするエリカですが、そこへ緊急連絡という件名で「パート募集。事務所に集合」とのメールが届きました。きっと戸塚からのものでしょう。そのメールを見たエリカは一瞬戸惑うもののすぐさま“秘密諜報員”の目つきになりました。エリカの家族に内緒の仕事はまだ続くのかもしれません…。
全体を通して、エリカの変装姿(コスプレ)とアクションが印象的でした。もう少しエピソードに深みが欲しかったような気もしますが、設定とのバランスを考えると妥当なのかもしれません。
なにはともあれ、エリカが悪を退治していく姿は痛快でよかったです。