ゲゲゲの女房 最終回 (松下奈緒さん)

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松下奈緒さんは、NHK連続テレビ小説の第82シリーズの作品『ゲゲゲの女房』に村井布美枝 役で出演しました。
今週は最終週「ありがとう」が放送されました。
●あらすじと感想
最終週となる今週のお話としては、村井布美枝(松下奈緒さん)の父・飯田源兵衛(大杉漣さん)が脳こうそくで倒れ、見舞いで帰省した布美枝が、故郷の人たちが自分や家族のことを気遣ってくれていることを実感するお話。
水木しげること村井茂(向井理さん)は、雄玄社の文芸誌に異動していた編集者・北村(加治将樹さん)が久しぶりに古巣の漫画雑誌「週刊少年ランド」に復帰することになり、鬼太郎の連載を依頼された。北村からアシスタントの菅井伸(柄本佑さん)が新人漫画賞の審査員特別賞に選ばれたことも知らされ、新しい有能なアシスタントを雇う必要性が増大。みんなが祝福ムードで菅井を送り出そうとするが、受賞作品以上の漫画はもう描けないと自覚している菅井は、これからも水木プロでアシスタントを続けたいと申し出て、茂も歓迎するというお話。
数多くの人たちのおかげで今日までやってこられたことをあらためて痛感した布美枝と茂は、水木プロダクション設立20周年を記念する謝恩パーティーを開く。会場には、今まで2人を支えてくれた面々が集って盛大なパーティーとなる。翌日には調布の住人たちをはじめとするさまざまな人たちが村井家を訪れ、水木プロ20周年を祝ってくれる。パーティー同様、布美枝の内助の功を称える人がいて、珍しく茂も布美枝に感謝の気持ちを伝えたというお話。
島根県安来市から源兵衛が亡くなったという知らせが来て、布美枝と茂は娘2人とともに一家揃って安来へ行く。飯田家の親族たちが勢ぞろいして、昔のことを懐かしみながら穏やかな時間を過ごす。茂は飯田家の子どもたちにせがまれて妖怪の絵を披露し、あらためて布美枝が一反木綿に似ていることを話す。布美枝と茂は2人で彼岸花の咲く田舎道を散歩し、妖怪・べとべとさんと遭遇。「見えんけど、おる」ことをあらためて確認し合った2人は、今度は鬼太郎たちや悪魔くん、メフィスト、河童の三平を見る。茂は「なんだ、みんな、おったのか」と言い、布美枝は「ずっと一緒だったんですね」と言う。そして「まだまだ、これからだ」と言う茂と、「はい」と返事して微笑む布美枝が、ゆっくりと歩いて行く後ろ姿でエンディングを迎えました。
横見たらいつもおまえ(布美枝)がぼんやりした顔して立っていたという茂の言葉が印象的でした。昨夜TBS系列にて放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ』に水木夫妻が出演し、水木さんが妻・布枝さんの魅力を訊かれて、「やっぱり、ぼんやりしているところですかね」と答えていたからです。水木さんはその後「あんまりせかせかしてたらいかん。ぼんやりしていないといろんな発想が出てこないわけですよね」と言っていました。水木さんにとって「ぼんやり」とは愛情を込めた褒め言葉でもあるようです。
原作では、副題にもある「人生は、終わりよければ、すべてよし」という人生観でしめくくられているようですが、ドラマでは茂が「まだまだ、これからだ」と言って歩き出します。水木さんは現在88歳でまだまだお元気です。